2018年03月01日

東京・豊島区内産業の振興を目的とする池袋CITYフェス「第11回としまMONOづくりメッセ」(主催=としまものづくりメッセ実行委員会)が3月1日から3日までの3日間、サンシャインシティ展示ホールBで、多種多様な分野の93社・団体、100小間の規模で開催される。豊島区最大の基幹産業である印刷関連産業を代表して、豊島区印刷関連産業団体協議会(亀井一司会長)と東京都印刷工業組合豊島支部(前川光支部長)が今年も合同出展し、会場内最大規模となる4小間を使用して、オンデマンド印刷を活用して来場者の顔写真入り卓上カレンダー2100セットを無料で提供するなど、最新の印刷技術を活かしたものづくりの可能性をアピールする。そこで、豊島関連協と東印工組豊島支部のメンバーに、開催へ向けた意気込みや出展内容を語ってもらった。

 

=出席者=
亀井一司 豊島区印刷関連産業団体協議会会長・㈱亀井印刷社長
前川 光 東京都印刷工業組合豊島支部長・広研印刷㈱社長
前川槻二 東京都印刷工業組合豊島支部顧問・広研印刷㈱会長
河野修平 ㈱クリエイティブセンター広研クリエイティブディレクター部長

 

最新技術を前面に 展示規模は会場内最大

 

--3月1日に開幕するとしまものづくりメッセへの意気込みを亀井会長と前川支部長にお聞きしたい。

 

亀井 高野之夫豊島区長の地域経済の活性化を図りたいとの強い意志のもとで始まった、としまものづくりメッセも今年で11回目を迎え、回を重ねるごとに来場者も増えて、例年2万人前後が来場する、豊島区最大のイベントとなっている。

われわれも、豊島区の基幹産業として、高野区長の熱意に応えて第1回から出展してきたが、今日まで続けることができたのも、豊島関連協と豊島支部の組合員、関連業者からの協賛金や人的支援、資機材の提供など、物心両面でご協力いただいたおかげであり、心からお礼申し上げたい。とくに広研印刷には第1回から展示ブースの企画立案から印刷物の製作、さらに会期中のブース運営に社員を派遣していただくなど、広研印刷の協力がなければここまで続けられなかった。
高野区長は当初、10回をひと区切りにする意向を示していたが、継続を求める声が多かったことから、第11回を開催することになった。ただし、多少マンネリ化していたので、来街者向けの産業が多い地域特性を活かし、従来の工業製品の「ものづくり」に加え、食品・雑貨などの商品を含めた「MONOづくり」を前面に出して〝池袋CITYフェス〟を目指すことになった。われわれも新たな客層に印刷関連産業をアピールしたい。
 

亀井一司

亀井一司会長


 
前川(光) 豊島支部の1年間の活動を見ると、支部員同士の懇親を図る行事が多く、唯一、外部に印刷関連産業を発信する場がとしまものづくりメッセなので、豊島支部も関連協も活動の中心として力を入れてきた結果、豊島区からも高く評価されている。毎回、卓上カレンダー2100部を無料で配布しているが、当然制作費はかかるわけで、亀井会長の言われたように支部員、関連業者の全面的な協力なしではできないことであり心からお礼申し上げたい。これまで試行錯誤しながらやっと形になったものを現在われわれが引き継いでいるだけで、諸先輩にも感謝したい。とくに、その年の干支をデザインした卓上カレンダーは毎年好評で、ここ数年、最終日の午後にはなくなるなど、卓上カレンダーを目当てに来場する人たちが着実に増えている。また、今年も社会科見学で訪れる区内11の小学校の3・4年生合計約700人に無料配布するので、子供たちの喜ぶ姿が見られるのが楽しみである。
 
前川光

前川光支部長


 
--第1回から企画・運営の中心的役割を担ってきた前川会長に、これまでで印象に残っている出来事をお聞きしたい。
 
前川(会長) 長年、豊島区の地場産業は印刷関連産業だと言われてきたが、一般にアピールする場がなかった。10年前に芸術・文化に理解のある高野区長が、われわれが参加できるものづくりメッセの開催を決めた時には心から光栄だと思った。ただし、無料イベントということで、いったい何をやればいいのか皆で悩んだことを今でも覚えている。第1回が何とか成功したものの正直言って3、4回で終わると思っていた。

なぜなら、当時、他の区でも印刷関連を中心にした産業展を開催していたが、数回で終わっていたからだ。しかし、私は常に役立つもの、もらって喜んでもらえるもの、愛着がありすぐに捨てられない印刷物にこだわり、日々の生活に潤いをもたらし、われわれの生活に欠かせないカレンダーで最新の印刷技術を表現することにした。ポリシーが固まると、作り手としてもっと良い物を作ろうといった使命感が湧いてくる。

当ブースでは、毎回、来場者をその場で撮影して、顔写真入りの印刷物を提供している。人は写真を撮られるときに一番いい表情になる。年に1度だけここで撮影する70代の兄弟、初孫を抱いた婦人、友達同士、カップルなど、普段見られない光景を目の当たりにして、世界にたった一つの顔写真入りの印刷物がこんなにも人に感動や喜びを与えるものであることを再認識した。

 

前川槻二

前川槻二顧問

 

卓上カレンダー提供 VR体験コーナーも設営

 
--今回の出展内容について。
 
河野 3、4年前から豊島区の方から卓上カレンダーにしてほしいとの要望がありますので、メイン企画は2018年の干支である戌(いぬ)をかたどった卓上型「わんわんカレンダー」としました。コンセプトは「顔写真入り・老若男女・年間を通して活用できる商品」。幅広い年齢層の方が来場されるので、誰にでもわかりやすい干支の戌をモチーフにしました。オンデマンド印刷を活用して、ブース内で撮影した顔写真を楕円型に切り抜いた部分にはめ込みます。楕円形にしたのは、家族や友達など複数で撮った写真にも対応できるようにするためです。犬のイラストは12犬種揃えており、月ごとに変わるので、1年中楽しめます。毎年3月に開催されるので、カレンダーも3月から1年間使用できるようにしています。
当社では、社員教育というと大げさですが、毎年、卓上カレンダーの製作を新人のデザイナーに任せており、会期中にはブースに立たせています。作り手として、自分が作ったものに対し、お客様がどんな反応をするのかを知ってもらうのが狙いです。この経験は製作業務の参考になっています。
 

わんわんカレンダー

わんわんカレンダー


 
サブ企画ではものづくりにおける最新デジタル技術として、子供も楽しめるVR(仮想現実)を紹介します。紙製のVRグラスにセットしたスマートフォンの動画の中の物体が本当に迫ってくるような臨場感あふれる体験をぜひ楽しんでほしい。実はVRグラスは「2眼タイプ」が一般的ですが、12歳未満の子どもや高齢者には目の負担が大きく、健康障害を引き起こす恐れがあるため、一度は企画を断念しました。しかし、私は諦めきれず、いろいろ情報収集する中で、小さい子供向けで目の負担が少ない「1眼タイプ」があることを知り、採用することで実現できました。ブースにはスマートフォン内蔵型のVRグラス4台のほか、30インチモニターを設置して大画面でもVR体験できるようにしました。
 
河野修平

河野修平部長


 
-最後にひとこと。
 
亀井 としまものづくりメッセで4コマ分の大きなブースを構えているのはわれわれだけである。ぜひ、組合員には1度は会場に足を運んでいただき、一緒にイベントを盛り上げて、楽しんでもらいたい。そして、豊島区の製造業の中心的役割を担っている豊島関連協と豊島支部の一員であることを誇りに思ってほしい。
 
前川(光) としまものづくりメッセへの参加は、組合本部やエンドユーザーに業界活動を知ってもらえるという意味では非常に大きなイベントでる。残念なのは、支部員や支部員企業の社員の来場が少ないこと。実際にブースを見てもらえば、われわれがどれだけ本気で取り組んでいるのかがわかる。ぜひ、直接ブースに足を運んでご覧いただきたい。

 

 

 

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