2018年02月27日

㈱桜井グラフィックシステムズ(桜井隆太社長)は、4月18日から21日までの4日間、同社岐阜工場(美濃市亀野町)において、「第8回新技術発表会」を開催し、枚葉機用の検査装置はじめ、スクリーン印刷機、乾燥装置、複合加工機など、注目の各種製品を紹介する。

 
【出展機材】

 
■MS―102INS 印刷シート自動検査装置 MS―102INSは同社の印刷機として正確な搬送位置決め技術とウエブテック㈱の精巧なカメラ技術を融合させた枚葉の検査装置である。品質改善に繋がる検査データの外部出力が可能なMS―102INSの開発コンセプトは「悪品有りきではなく、悪品そのものを無くすこと」にある。
今回は印刷と検査をインラインで行うシステムと検査のみを行うオフラインのシステムの両方を紹介。

MS102-INS

MS102-INS

 

 

■MSDR―30 シリンダー型ロールツーロールスクリーン印刷機 すでに大手電気装置メーカーなどに採用されているシリンダータイプのロールツーロール印刷機である。25マイクロメーターの薄フィルムに導電ペーストや機能性ペーストを細線で正確に盛ることができる。
またCCDカメラにより正確にアライメントできる機能は、さまざまな分野に応用が期待される。
今回は2色ラインを紹介する。

 
■MSDR―30VTDRY ロール機専用の縦型ターン乾燥装置 縦型ターン方式により1㍍程度の装置長ながら約20㍍のフィルムが収納される乾燥装置。自社開発のエアーターンバー方式をすべての下部ロールに採用しており、フィルムの印刷面が搬送ロールに一切接触しない構造となっている。
今回は炉内の温度を150℃まで上げられる仕様となっており蒸乾インキだけでなく、導電ペーストの一次焼成にも利用できる。

 
■MS―110DDS+CCD シリンダー型全自動スクリーン印刷機 サーボドライブ型シリンダースクリーン印刷機としては、当社の最高峰に位置づけられるマシンといえる。材料搬送時の傷を解消するとともに、段取り時間を短縮し、さらに操作性が向上したCCDカメラを装着する。
労働環境改善に配慮したスマートカバー(局所排気、安全対策)も見られる。

 
■OL―266RCS ロータリー複合加工機 オフセット印刷機のロータリー技術を応用した加工(ヌキ、ハーフカット、ミシン等含む)技術を2胴に拡張展開。これによりさらに複雑な付加価値の高い加工を実現。マグネットシリンダーの採用で抜き型刃の装着も容易に行える。

OL-266RCS

OL-266RCS

 

 

■MF―80VIIフラットベッド型全自動スクリーン印刷機 幅広い材料サイズ、厚みに対応する平台式の全自動スクリーン印刷機。厚い材料(2㍉以内)に対して、インキジェット等で対応不可なロット数を直刷りで1000枚/時で印刷を行える(サインボード、カード類)。
今回は搬送時の傷対策と自動印圧0点調整装置の追加に加え、センサーアライメント機構を新開発した。

 

■SIS―2800 サクラフィルムイメージセッター スクリーン製版向けにシンプルでコストを抑えたフィルムイメージセッターである。ロールフィルムの搬送、露光、現像処理、カットまでを完全自動で行い、508~660㍉までのロール幅に対応している。

 

桜井隆太社長「オフとスクリーンを横展開」

 

桜井隆太

桜井隆太社長

 

当社はシルクスクリーンの売上げが全体の中で8割近くを占めるようになり客層も変わってきているが、メインである中小の印刷会社の役に立てるように、シルクスクリーンの技術を横展開している。

 
オフセットも同様で、オフセットとスクリーン技術を横展開していくことによって、加工機や検査装置など、シルクスクリーンの搬送技術を活かした、シンプルで単純でありながら、お客様の利益に直結するようなシステムを提案したい。

 
また、看板の印刷など、POP関係は今後クライアントからの発注ロットが変わってくると思われる。ロットが3000くらいなら1日で仕上がり、インクジェットでは1週間で施工に入れる。耐光性や耐久性が求められるが、スクリーンはそのすべてを満たすことができる。

 
オフセットは、差別化できるのは、コストと納期だけだったが、今の時代は、以前とは変わり、数値で検査データを求められる。検査にシビアになってくると検査装置を使って差別化する。これが新しいメッセージになると思う。

 
たとえば検査装置と、2色の複合の加工については、スクリーンの機械のロータリーとシリンダーの技術を横展開するだけで、印刷会社にとっては非常に身近に感じてもらえる技術といえる。クライアントの要求にしても検査装置にしても、できる限り最小のコストで、固定費をかけずに使っていただけるように提案している。
インクジェットやオンデマンドの機械はバリアブルで素晴らしいが、実は大きな発注ロットには対応しないので、それらをニッチの部分で提案したい。印刷機械、設備は、現場が決めるのではなくて、営業サイドがクライアントに対して提案できる機械を選んでいく時代に変わってくる。最近は営業サイドの発言力が強くなっている。

 
検査装置、カッティング2色機は、新技術発表会やIGASでも主力として提案していきたい。当社は印刷機械メーカーでありながら、ペースティングや加工、塗工も行う。技術も客層もワイドな方に変わってきている。

 
マーケットが広がり、それに追随できる技術がシルクスクリーンであり、そのニーズに応じていくスピードは非常にあると思っている。今年のIGASでは、どのメーカーも進む方向が変わる。オフセットは専業では生き残れない時代。当社が和製の活版印刷機械メーカーで残っている最後の1社になった。培ったものをできるだけ活かしていきたい。

 
長い間印刷業界にお世話になっている。カラーでチラシやパンフレットを作る時代から、ARの時代になり、ネットの時代になった。本当に役に立つものは、形になる加工やパッケージ、検査で付加価値をつけていくことだと考えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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