2018年02月02日

コダックジャパン(本社・東京都品川区、藤原浩社長)は2月2日、完全無処理CTPプレート「KODAK SONORA」シリーズの新製品となる「KODAK SONORA CX/NX プロセスフリープレート」の発売を開始した。

この新製品は商業印刷向け(CX)および新聞印刷向け(NX)のもので、従来からの特徴である完全無処理やUV印刷対応という点はそのままに、耐刷性と耐傷性を大幅に向上させている。

同日、同社会議室で記者会見を開催し、その特徴や改良点について詳細な説明を行った。

 

藤原社長

藤原社長

会見の冒頭、あいさつに立った藤原社長は「この新製品は、我々にとっての悲願を現実にしたものとなる。我々が追求したことは、通常の現像ありのプレートとまったく変わらない感覚で使うことができる完全無処理プレートであり、それがついに完成して発売を開始できることになった。現状、プロセスフリープレートの市場での使用率は1割未満にとどまっているが、この新製品は市場の9割以上の印刷会社で活用可能なレベルの製品となっている。現像工程を完全に撤廃するという潮流を後押しできる大きなインパクトのある製品なので、これをもって新しい市場のトレンドを作っていきたい」と述べた。

 

同社では約2年半前から完全無処理CTPプレートの製品として“KODAK SONORA XJ プロセスフリープレート”の販売を開始しており、現在は国内で350社超の採用実績がある。

そのユーザーの一部から「もう少し耐刷性が欲しい」「もう少し傷がつきにくくて、使いやすくならないか」といった声を受け、商業印刷向けの新製品となる「KODAK SONORA CX」では抜本的な改良を行った。

180202_01_pic01具体的な改良点としては、これまでは1層だったアルミ基板と感光層の間の被膜を、耐刷性に貢献する層と耐傷性を向上させる層の2重の被膜層を採用。

これにより、従来製品比で耐刷性が1.5~2倍になり、かつ非画線部の砂目部分で発生することがあった傷についても高い堅牢性が付与された。

一方、感光層については従来のものを継承しているため、CTPでの描画スピードや視認性、機上現像での刷り出しの早さ、UV印刷適性、画線部の耐傷性といった従来製品の長所はそのまま引き継がれている。

 

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もう1つの新製品となる新聞印刷向けの「KODAK SONORA NX プロセスフリープレート」は、日本の新聞印刷市場の環境を踏まえて開発されたもので、同社が新聞印刷分野で本格的に提供するプロセスフリーCTPプレートとしては初めての製品となる。

基本的な構造は「KODAK SONORA CX」と同一となるが、紙質が悪い新聞用紙での大ロット印刷に対応するため、感光層を新たに開発。

新開発の反応効率が高くて強靭な感光層を採用したことで、耐刷性に関しては15万インプレッションを達成している。

また、▽新聞印刷特有のニーズである、長辺側の版端にエッジ汚れが出にくい形状・特殊加工、▽版端までの描画が可能、▽高精細印刷の再現性--といった配慮もなされている。

 

同社ではプロセスフリープレートの出荷量について、昨年比1.5倍を計画。

さらに2020年までにはCTPプレート総出荷量の中のプロセスフリープレートの割合を3割以上にすることを計画している。

 

 

 

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