2017年11月25日

日本フォーム印刷工業連合会(小谷達雄会長)は11月7日、東京・一ツ橋の住友商事竹橋ビルで、(一社)PODiと共催で「DMA(米国データ&マーケティング協会)&THEN視察ツアー報告会」を開催し、約100人が参加した。

 
フォーム工連では、10月7~13日にかけて、「DMA&視察ツアー」を実施した。今年はニューオリンズで開催され、世界的に著名なマーケターやスペシャリストによるセミナーや、世界のダイレクトマーケティング施策の優れたものにおくられる「国際エコー賞」の授与式、マーケティング支援ツールやサービスを集めた展示など、今日の最先端ともいえる集まりであるDMAの年次大会&THENへの参加と、一貫生産型のダイレクトメールソリューションで、米国でもトップ企業であるフロリダのWilen Direct社を訪問した。

 
まず、フォーム工連国際委員会松川穣委員長が
「フォーム工連では毎年、海外情報の収集と視察を企画しているが、印刷業界を取り巻く環境は変化しており、従来のままフォーム印刷中心で企画してよいものか、内部で議論していた。その中で、PODiの亀井雅彦代表理事から、アメリカの同業が業績を伸ばしているポイントとして、マーケティングにいかに取り組むかということを聞き、どこに成功事例があるのか、関心を持っていた。それを見る企画はないかと、フォーム工連もマーケティングの勉強をしたいと思い、PODiと共催、15人のメンバーで、到着時にハリケーンが予想されるアメリカに出発した」と開会あいさつ。
 

松川穣

松川穣委員長


 
 
次に今回のツアーの副団長を務めた錦明印刷㈱塚田司郎社長が「フォーム工連の皆さんと会うのはこれが初めてだったが、大変楽しかった。ニューオリンズのバーボンストリートでは、黒人女性が白のストラトキャスター(ギターの機種)を左利きの構えで、素晴らしい演奏をしていた。その姿はジミ・ヘンドリックス(夭折した伝説のミュージシャン)そのもの。海外出張というのはビジネスもいいが、その国の文化と人々にふれあうのが大事だと思う。
『DMAニュース』の記事を紹介する。習慣的なショッピングでは、モバイルがセンターステージであるが、車のように熟慮を要する買物には、〝ビューティフルイメージ〟が必要。モバイルと印刷物は、このコンビネーションに最適な組み合わせであると記されていた。これを意識していきたい」とツアーの概要を話した。
 
塚田司郎

塚田司郎社長


 
 
この後報告に入り、「2017年国際エコー賞にみるマーケティング」の題目でDMAエコー賞アンバサダー兼オーストラリア地区審査委員・フュージョン㈱の谷田貝正人氏が壇上に上がった。

 
マーケティングトレンドとして次の3つを挙げた。
①パーソナライズとストーリーが伝わること。汎用的なアプローチではない、②デジタルメディアがトップランナーの座につくからには、アカウンタビリティの徹底が必要となる、③オムニチャネル、信用問題への取り組み。(詳細は弊社情報誌『PRINT ZOOM』に掲載予定)
 

谷田貝正人

谷田貝正人氏

 
 
次に「DMA&THENから見たマーケティングの未来」をツアーの団長を務めたPODi亀井代表理事が報告した。亀井氏はマーケティングアトリビューション分析の重要性を強調。DMAがオフラインをアトリビューションから排除したことに疑問を投げかけ、オンラインのみでアトリビューションをすると、さらなる地盤沈下を招く大きなリスクがある。印刷物やオフラインメディアを正しく評価するように訴えようと提唱した。
 

亀井雅彦

亀井雅彦代表理事


 
 

最後にツアー参加者3氏による「最高のDMソリューションを提供するWilen Direct社」の発表があり、成功ポイントとして次の7つを挙げた。
①デジタルマーケティング拡大で好調なビジネス環境、②顧客理解の進化→One to One化、③ニューヨークで受注、製造はマイアミで、④1年で10億通を少ない設備で実現=高生産性、⑤デジタルプリントや製本・UV加飾設備に投資、⑥欠番再製(リプリント)なし、⑦製品加工仕様の統一化

 

 

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