2017年11月27日

日本印刷技術協会(塚田司郎会長、JAGAT)は、創立50周年を記念してこのほど、『JAGAT50周年記念誌』をまとめ、例年この時期に刊行している『印刷白書2017』と併せて2分冊の構成で刊行した。客観的な印刷白書と主観的な記念誌の両方を読むことで、よりJAGAT事業について理解を深めてもらうのがねらい。11月27日には同協会で『印刷白書2017』発刊記念特別セミナーを開催する。

 

塚田司郎

塚田司郎会長

 

印刷白書は、1994年に業界初の白書として発刊して以来、毎年情報を更新し続けている。2006年のリニューアル以来、印刷産業の動向把握に必要な公表データの網羅・掲載のみならず、トピックとなる情報、周辺業界や関連情報に加え、JAGATオリジナルデータも増やしてきた。

 

 

2017年度版も、図版を充実させ、UD書体を使い読みやすさ、わかりやすさにも工夫を凝らしている。

 

 

第1部「特集」では「印刷産業の50年とイノベーション」をテーマに、本年が創立50周年の節目となることから、50年間の印刷産業を取り巻く変化と、人材育成の重要性に言及している。

 

 

人工知能(AI)とソーシャルメディアの最新トレンドにも触れて、次世代のビジネスモデルを検討している。

 

 

印刷白書創刊の1994年版から2017年版までのキーワードと印刷産業の概況・環境変化・課題の推移を一覧表にした。過去と今後のデジタル化の流れを、おもに技術進化の視点で捉えることができるように「DTP・デジタル年表」を掲載した。

 

 

第2部「印刷産業の動向/印刷トレンド/関連産業の動向」では、これまでの潮流(トレンド)の中で、この1年(2016年度)を概括し、その中から本年度のトレンド、動向把握に努めた。産業構造からみた印刷産業、産業連関表による印刷需要、上場企業分析など、他にない視点による情報を掲載している。

 

 

デザインから後加工までの印刷工程に関しては、最新情報を整理して印刷トレンドとしてまとめた。印刷に隣接する関連産業の動向と印刷に与える影響などを把握する情報も掲載した。

 

 

関連資料ページは、本文の参考資料の意味とそれ自体で二次活用できる各種統計資料となっている。

 

 

第3部「印刷産業の経営課題」では、印刷産業を取り巻く経営環境を分析し、社内リソースを活用し、新市場を切り開くための課題について取り上げている。

 

 

これからの中長期の経営、ビジネスに必要な重要課題として、地域活性化をはじめ、経営管理、クロスメディア、デジタルマーケティング、人材などを取り上げ、進むべき方向性の示唆に努めた。

 

 

主な統計調査の概要や関連団体アドレスなどの情報を利用しやすいように巻末に集めた。

 

 

刊行日=2017年10月26日▽判型=A4判並製▽総図版点数=152点▽総ページ数=152ページ▽発行=日本印刷技術協会▽定価=9167円+税

 

 

 

 

記念誌は、創立50周年を記念して、社会や産業の50年の進化の中で、印刷業界とともにJAGATがどのような役割を担ってきたかを綴っている。この50年間、印刷業界を巡る技術の変革には目まぐるしいものがあり、創立当初からの技術の変遷を振り返り、改めて今後の活動に活かすことを目的とした。

 

 

そのため、歴史編ともいうべき「沿革」「年表」の部分を中心に縦組みにした。一方、印刷業界におけるデジタル化の総括(とくにDTP)を核としたJAGATの事業を中心に横組みの読み物にして、左右どちらから読んでもいいように設計した。左右両開きという変則的な組み方にしたのには、そのような意図がある。

 

 

縦書き部分については、沿革として歴史を綴っている。これまでのJAGATを振り返り、6つの期(創立前史、創立・揺籃期、自立成長期、確立期、転換期、新生期)に分けて解説。

 

 

横書き部分については、pageやDTPエキスパート認証制度などが誕生した背景を中心にこれまでJAGATが何をしてきたか、またこれからもお役立ちするための決意を記述している。

 

 

さらに、10月26日に椿山荘で行われた創立50周年記念JAGAT大会で塚田司郎会長が「明日の経営(市場の変化に対応していくための施策とJAGATの役割)」の演題で行った基調講演の内容をさらに詳しく掲載している。

 

 

27に日発刊記念特別セミナー

 

JAGATは、11月27日午後2時から5時30分まで、東京・杉並区和田の同協会セミナールームで『印刷白書2017』発刊記念特別セミナーを開催する。参加費は白書付1人1万5120円、白書なし1人5400円(JAGAT会員のみ)で定員40人。
当日は『印刷白書2017』からトピックを解説。特別講演として、企業のデジタルマーケティングを支援するアジャイルメディア・ネットワークのクリエイティブ・ディレクター藤崎実氏が「コンテンツマーケティングの事例からみるマーケティングの可能性」(仮題)をテーマに講演する。

 

 

 

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