2017年10月25日

公益社団法人日本印刷技術協会(Japan Association of Graphic Arts Technology:JAGAT、東京都杉並区和田1の29の11、塚田司郎会長)は、2017年5月10日に創立50周年を迎えた。JAGATでは2017年度を50周年のアニバーサリーイヤーと位置付け、page2017からpage2018(2月7~9日、サンシャインシティ)までを50周年期間として、さまざまなイベントや記念出版などを企画している。そのメインイベントとして、10月26日に東京・目白の椿山荘で「50周年記念 JAGAT大会2017」を開く。

 

塚田司郎会長

塚田司郎会長


 
JAGAT大会は、年に1度の会員大会。社会と産業全体が大きく変化していく中、印刷産業の現状を客観的に捉え、印刷経営の最適化を講演会と懇親パーティーの2つの場をとおして、会員と共に考えるのが目的。
 
「JAGAT大会2017」は、第1部・Keynote、感謝状贈呈、第2部・特別講演、第3部・懇親パーティーをとおして、これからの経営・マーケティング戦略について考えていく。
 
第1部は午後2時から花崎博己JAGAT副会長のあいさつで開会。Keynoteは2時10分から2時45分まで、塚田会長が「印刷再成長のための新しい企業経営とは」と題して講演する。
 
感謝状贈呈では、専任講師の吉川昭二(㈱サンエー印刷常務執行役員)・小林啓吾・影山史絵(㈱スイッチ)・田中信一(㈱ビジネスコミュニケーション研究所代表取締役)ら4氏、客員研究員の竹原悟(㈲タイポロジ)・庄司正幸(エコーインテック㈱)・井上秋男(㈲メディアテクノス代表取締役)ら3氏、長年、JAGAT副会長の要職を務めるとともに、森澤基金の運用に協力した森澤嘉昭氏(㈱モリサワ相談役)、さらにpage初回(page’99)から継続出展している㈱モリサワ(森澤彰彦代表取締役)・㈱Too(石井剛太代表取締役社長)・富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱(辻重紀代表取締役社長)・㈱SCREENグラフィックソリューションズ(馬場恒夫代表取締役社長)ら企業4社へ感謝状を贈る。
 
第2部・特別講演は午後3時30分から5時まで。2月に行われたpage2017の基調講演でモデレータとしてロン・ジェイコブス氏とともに登壇した、中央大学ビジネススクール(大学院戦略経営研究科)の田中洋教授を講師に招き、「成長するためのマーケティング戦略-勝てるブランディングとは」と題して、海外におけるデジタルマーケティングの状況をふり返りつつ、いま企業が成長するために重要な役割を担う「マーケティング」について実例を挙げながら紹介する。顧客と市場の分析による「理解」「目標設定」「戦略立案」の重要性を考えながら、「理論から実践へ」一歩踏み出すための印刷会社の未来へ向けたメッセージを送る。
 
田中氏は、1951年名古屋市生まれ。マーケティング論・ブランド論・広告論・国際マーケティング論専攻。京都大学博士(経済学)。㈱電通でマーケティングディレクターとして21年間実務を経験したのち、法政大学経営学部教授、コロンビア大学研究員などを経て現職。社会人のためのビジネススクールでマーケティングとブランディングの教鞭を執る。多くのグローバル企業で戦略アドバイスや社員研修を行う。2017年度から日本マーケティング学会会長。
 
第3部・懇親パーティーは午後5時20分から7時まで、全国から集まった会員同士が交流を図る。
 
会員企業の参加費は1人1万5000円(税込・懇親パーティー込)、2人以降1人につき1万円(税込・懇親パーティー込)で定員200人。申込み締切日は10月25日。参加者にはJAGAT最新刊『印刷白書2017』と『50周年記念誌』を贈呈する。
 
問合先=JAGAT大会事務局、電話03・3384・3113、URL:www.jagat.or.jp
 
JAGAT 50th logo

JAGAT 50th logo


 

日本印刷技術協会・塚田司郎会長 「新たなビジネス創出へ」

 

おかげさまでJAGATは今年で創立50周年を迎えることができました。会員企業の皆様、30年も続いているpage展での出展企業の皆様、関係各位、そして過去6人の会長の皆様にも深く感謝し、心よりお礼申し上げます。特に今年のpage2017では多数の方々にご来場いただき、私も3日間、展示会場やセミナー会場に足を運びましたが、どこの会場でも熱心に説明したり真剣に聞いたりする姿が多く見られ、心から良かったと思った次第です。
 
今から50年前の1967年2月6日、日本印刷会館の7階で当協会の設立総会が行われ、5月10日には社団法人格の認可交付となりました。その後2012年4月には公益社団法人として認可され現在に至っております。設立に向けては印刷界の認知を受けること、寄付金の募集、会員の募集、建物の取得、通産省の認知すなわち社団法人格、試験研究法人格の認可を受けること、国の補助金を受けること等たいへんな苦労がいろいろとあったようです。
 
50年間の印刷産業を振り返ると、ピークだった90年代を境にして出荷高が増加していった20世紀と減少していく21世紀とに分かれます。JAGATにおいても20世紀は印刷物の製造工程がデジタル化していく中で、「いつ、次の技術に変わっていくべきなのか」や、新しい技術の定着について指導的役割を果たしてきました。

 
しかしながら21世紀になるとデジタルメディアの影響もあり20世紀の戦略や、組織とシステム、人材とスキルのままでは生き残れないので、工場が閉鎖されたり、経営破綻やM&Aなどで企業数も減少してきました。それゆえ近年では各企業が社会においてどのような存在になりたいのか、明確なビジョンに基づくポジショニングがとれるよう、『未来を創る』を出版しその実現に向けて具体的に研究しセミナーでもテーマとしてきました。

 
昨年から今年にかけてはリベラリズムのリーダーである米英2国でBrexitやトランプ大統領誕生などあり得ないと思うようなことが起こり、80年代から30年も続いたグローバリゼーションからナショナルな方向への揺り戻しが始まりました。

 
その結果、為替も株価も影響を受け、わが国の経済も不透明になってきました。VUCAとも形容される、変動要因の多い複雑で不確実、曖昧な経営環境の現代では、過去の優位性は長続きしないこともあり、成長のためには新たなビジネスの創出が必要です。

 
今後もJAGATでは印刷技術を核にビジネスの新たな可能性について研究し、情報発信していくとともに、関連業界をはじめ印刷技術を利用するすべての団体に役立つ協会であるよう努めていきたいと思っております。

 
関係各位におかれましては今まで同様によろしくお願い申し上げます。

 

 

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