2017年10月13日

「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー・リストをもとにし、売れた小説を約500冊選ぶ。それにあまり売れていない4500冊ほどを加えた、5000冊の小説から得られたテキストデータを分析。2万種の文章の特徴に着目。ベストセラーとそうでない作品との違いのポイントを明らかにした。もとより英文ならではのことが多い。

 

▼3つか4つの中心的なテーマが全体の30%を占める。テーマは親密な人間関係で登場人物の心の交流に焦点をあてたもの。家庭、仕事、子どもの学校生活、最新テクノロジーも上位のテーマになる。三幕構成で均整のとれたプロットライン。感情の起伏を綿密に計算すること等々。ベストセラーの要件がわかった。巻末の統計家・西内啓の解説をよめば、研究の概略と課題がつかめる。

 

▼アルゴリズムが選んだトップ1はエマ・ワトソン、トム・ハンクスというキャストで映画化もされたデイヴ・エガーズの「ザ・サークル」(年内11月10日公開予定)。小説は3つのテーマで約30%のトピック構成。21%が最新テクノロジー、4%が仕事と職場、3%が人間関係。均整のとれたプロットライン、適切な長さの文などベストセラーの特性を備えていた。

 

ベストセラー4c

『ベストセラーコード』

(日経BP社、B6・344ページ、税別2,000円)

 

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