2017年10月02日

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で9月26日から11月7日まで第362回企画展「組版造形 白井敬尚」展が開かれている。

タイポグラフィというデザイン要素の中でも、「紙面に文字組版を配置・構成した空間を含む造形」である「組版造形」。ブックデザインやエディトリアルデザインを中心に活動を続ける白井敬尚による、ggg個展に付けられたタイトルでもある。美しい装丁の数々を見せると同時に、基本的には墨文字1色の見開きページがずらりと並ぶ異色の展覧会。

世界中で高く評価されているデザイン誌「アイデア」のアートディレクションが白井敬尚の代表的な仕事の一つで、振り幅の大きい多様なテーマを取り扱う同誌のデザインを10年間にわたり手がけた。隔月刊行というスケジュールにも関わらず、その1号1号が1冊の作品集のような充実ぶりで、魅力的なコレクションとなっている。

他にもこれまでに関わってきた数多くの書籍たち。その対象となるモノ・コト・ヒトについて注意深く読み解き、丁寧に、1ページ1ページ組版を整えていく。白井の手により形を与えられた様々なテキスト=声が、ときに軽やかに、ときに厳粛に、ときにスタイリッシュに、本の中から鳴り響く。

同展では白井による実際の仕事とともに、制作にあたって参照された資料なども併せて紹介する。1冊の本を作るのにどれほど目を見開く必要があるのかが伺い知れると同時に、過去の知識や造形がいかに引用・参照され、形を変えて継承されていくのか、表層だけではない実に奥深い組版造形の世界が堪能できる。

10月6日と20日にはギャラリートークが行われる。時間はいずれも午後6時半から8時まで。要予約、定員70人、入場無料。

 

会場 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)(〒104-0061 中央区銀座7の7の2 DNP銀座ビル tel03・3571・5206)▽開館時間 午前11時から午後7時まで▽休館 日曜・祝日▽入場料 無料▽URL http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

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