2017年09月25日

日本印刷産業連合会(山田雅義会長、日印産連)は、9月13日午後3時30分から東京・千代田区紀尾井町のホテルニューオータニで「2017年9月印刷の月 講演会・記念式典・懇親会」を開き、会員10団体の傘下企業はじめ、来賓、関連業者ら600人が参加した。開会あいさつで、山田会長はグランドデザイン深耕年としてさまざまな取り組みを示しながら「厳しい、不安定な経営環境ではあるが、印刷産業としては、これまでに培ってきた顧客との厚い信頼関係と技術力を基盤として新しい時代に求められる新たな価値の創出に邁進し、社会の発展に貢献していきたい」と強調した。
 
メーンの記念式典は午後4時35分から始まり、国歌斉唱ののち、山田会長が要旨次のとおりあいさつを述べた。
 
「厳しい、不安定な経営環境ではあるが、印刷産業としては、これまでに培ってきた顧客との厚い信頼関係と技術力を基盤として新しい時代に求められる新たな価値の創出に邁進し、社会の発展に貢献していきたい。
一昨年、日印産連では印刷産業がこれまで以上に社会的責任を高めていくことをめざしたグランドデザインに着手し、昨年度からはその深耕を図るために各委員会や部会の活動の中で新たなテーマや企画を展開してきている。また、印刷産業が社会の中で果たしている機能と役割をさらによく知っていただくための情報発信も強力に推進している。(直近の事例として、初の試みの地域おこしめっせ2017やエッセイ・作文コンテストなどを紹介し)これらの取り組みは、印刷産業がこれまで社会の中で果たしてきた役割そしてこれからめざしていく新しい役割などを多方面から紹介することで印刷産業への理解をより深めていただくことに繋がるものと期待している。今後も、日印産連のさまざまな活動を充実させていく中で、社会への情報発信をさらに強化していきたい」
 
来賓祝辞では、吉田博史経済産業省商務情報政策局審議官が「経済産業省では、IoTやビッグデータ、人工知能による第四次産業革命へ的確に対応する道筋を示す新産業構造ビジョンを本年5月に策定した。とくに様々な産業がつながることにより新しい付加価値を生み出す、コネクテッド・インダストリーズというコンセプトを打ち出している。経産省では印刷業界はもちろん、あらゆる産業でこのような取り組みを応援しているのでぜひともお気軽にご相談いただきたい。また、大きく変化する時代に対応するためには印刷業界における人材の育成も大事になる。政府は中小企業等経営力強化法に基づき、認定を受けた事業者の研修事業に対し研修経費の45%の助成を行う仕組みを設けている。日本印刷技術協会が認定を受けることになった。経営からIoTまで幅広い研修を利用していただきさらなる発展に活かしてほしい。さらに取引の適正化に関して、中小企業者に関する国等の契約の基本方針が本年7月に閣議決定された。これにより、官公需における印刷発注に関する知的財産権の取扱いを適正化するということが明記された。つまり、基本方針を実のあるものとしていくためには発注側はもちろんだが、受注側双方がルールを正しく活用していくことが大事だと考えている。地域創生には、全国各地域に根差した事業を展開している印刷業界の発展なくしては日本経済の成長はない。地域における期待も大きい業界だと考えている。引き続き、皆様のご努力に期待している」と、印刷産業へ大きな期待を示した。
 
表彰に移り、日印産連表彰では、印刷功労賞12人を代表して大門一平氏(秋田印刷製本㈱)、印刷振興賞18人を代表して藤田良郎氏(瞬報社写真印刷㈱)と田中潤一郎氏(㈲田中凸版)、特別賞の愛知県印刷工業組合・細井俊男理事長と東京都印刷工業組合城南支部・小島武也支部長に山田会長から賞状と記念品がそれぞれ贈られた。
 

山田雅義会長(中央)と印刷功労賞12人

山田雅義会長(中央)と印刷功労賞12人

 
第16回印刷産業環境優良工場表彰では、経済産業省商務情報政策局長賞を受賞した㈱廣済堂さいたま工場の五日市昭執行役員工場長と㈱太陽堂印刷所第一工場の井原和広工場長に山田仁経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課長から賞状と記念品が贈られたのをはじめ、日印産連会長賞5工場、日印産連奨励賞7工場の計14工場を表彰した。受賞者を代表して印刷功労賞を受賞した大門一平氏が謝辞を述べて式典を終了した。

 

山田仁課長(中央)と、五日市昭氏(左)、井原和広氏

山田仁課長(中央)と、五日市昭(左)氏、井原和広氏

 
このあと、6時から会場を移して行われた懇親会は、浅野健副会長の開会あいさつ、山田仁経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課長の発声で乾杯し開宴。途中、山本素之PritNext2018実行委員長が登壇し、来年2月10日に大阪市中央公会堂で開催される「PrintNext2018」への参加を呼びかけた。
 
宴半ば、山田会長と会員10団体会長が登壇し、臼田真人全日本印刷工業組合連合会会長・日印産連副会長の発声で中締めを行い散会した。
 
なお、3時30分からの講演会では、東京理科大学専門職大学院教授の生越由美氏が「地域創生の視点から印刷業界を考える」の演題で講演した。
 
 

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