2017年08月16日

一般社団法人日本WPA(田畠久義会長)では平成21年から会員企業向けにカーボンオフセット事業を展開しており、今年6月にそのオフセット量が5000㌧に達した。

これを記念して8月10日、東京・中央の東レ㈱で開催された同会の理事会の席上、オフセット量が多かった会員企業を表彰した。

 

同会では、水なし印刷によるVOC排出量の削減とカーボンオフセットによるCO2排出量の削減(相殺)を並行して取り組むことで、よりいっそう環境に配慮した印刷物の普及・拡大に努めている。

同会が展開しているカーボンオフセット事業は、東日本大震災の被災地の中小企業による省エネ活動から創出されたクレジット(CO2排出権)と地産地消クレジットを活用し、会員企業から委託されたカーボンオフセットサービスを行っている。

 

(左から)日本WPAの田畠会長、アインズの大森社長、新日本印刷の佐野社長、栄光舎の最上取締役

(左から)日本WPAの田畠会長、アインズの大森社長、新日本印刷の佐野社長、栄光舎の最上取締役

今回、表彰を受けたのは、▽最多達成会社/最優秀会社=アインズ㈱(本社・滋賀県蒲生郡、大森七幸社長):オフセット量938㌧、▽優秀会社=新日本印刷㈱(本社・香川県高松市、佐野年計社長):オフセット量821㌧、▽優秀会社=㈱栄光舎(本社・東京都目黒区、三浦彰久社長):オフセット量636㌧--の3社。

 

表彰式の冒頭、あいさつに立った同会の田畠会長は、「平成21年2月に立ち上げたカーボンオフセット事業がその開始から8年4ヶ月が経ち、現在では32社に参加してもらい、総実績が5000㌧を超えた。これは、菊判76.5㌔㌘のA4用紙に換算すると2.74億枚に相当するもので、オフセットした印刷物の点数は約2800点にのぼっている。このカーボンオフセット事業は、印刷物の製作過程で排出したCO2を、CO2を削減する事業に寄付・投資することで相殺するものとなる。最近の天候不順や気象災害からもわかるとおり、温暖化は進んでおり、その中にあって我々ができることには積極的に取り組むべきだと思う。これからもこの事業をさらに継続・発展させ、環境配慮に貢献する会であり続ける」と述べた。

 

また、最優秀賞を受賞したアインズの大森社長は「当社は、環境を映す鏡と言われる琵琶湖のほとりにあることから、積極的に環境保全活動やカーボンオフセットを推進してきた。印刷業界は、CO2やVOCなどの排出を削減する責任を持っている。当社ではこのような排出削減の取り組みを“引き算の責任”と言っており、カーボンオフセットは当社だけではなく顧客や社会に対してプラスになるものなので“足し算の責任”と呼び、その足し算をできるだけ積み上げようという思いでやってきた。取り組み当初は、顧客に“温室効果ガス排出権付水なし印刷”について説明するのにとても苦労した。そこで当社では、これを“グリーンアイ”という名称のパッケージ商品にすることで、円滑に説明して理解をしてもらえるようになった。今後も今回の受賞に恥じないように、さらなる活動を推進していく」と述べた。

 

 

 

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