2017年08月18日

㈱モリサワ(森澤彰彦社長、本社・大阪市浪速区)は、2017年秋にリリースする新17書体を発表した。
 
同社は近年、定番として利用できる書体はもちろん、多彩な表現につながる装飾性の高い書体や日本語以外の書体の拡充に努めてきた。
 
本年度は、人気書体のA1明朝の特徴を継承しつつ、やわらかな表情をもつ「A1ゴシック」はじめ、モリサワオリジナルの欧文書体で、98の言語と海外の表記ルールに対応する「Citrine(シトリン)」、縦組みの際に言葉によって文字の形が変化する機能をもった「みちくさ」、歴史的な書物の字形を復刻した「きざはし金陵」、活版印刷のインクのにじみを再現した「秀英にじみ明朝」、大胆な筆使いが特徴の見出し用書体「黒曜」を提供する。
 

A1ゴシック

A1ゴシック


 

これら17書体は、今秋以降、対象製品を通じて利用できる。各書体の詳細やリリース日は、新書体特設ページで随時案内する。
 
主な書体を紹介する。
 
「A1ゴシック」は、A1明朝の基本となる骨格を参照して作成された、オールドスタイルのゴシック体ファミリーである。線画の交差部分の墨だまり表現や、エレメントの端々にわずかな角丸処理を加えることで、温もりのあるデザインに仕上げている。LからBまで4つのウエイトで展開。
 
「Citrine」は、20世紀初頭の活字から影響を受けたサンセリフで、明るく幾何学的な要素を取り入れつつも、レトロで優しい風合いをもつヒューマニストサンセリフを目指して作成した。A1ゴシックとの和欧併記を目的に作られ、墨だまりや角丸処理といった共通のエレメントを採用している。ローマンとイタリックの各4ウエイトで展開し、海外の表記ルールを満たす文字種を多く備えている。
「a」や「g」の異体字、数字のバリエーションなど、さまざまな代替字形も含んでいる。
 
「みちくさ」は、ふところを絞った骨格と、やわらかく現代的なエレメントから構成される明朝体風のデザイン書体。独創的で豊かな表情のかなは、多種多様な連綿体や代替字形を用意。
OpenType機能を使用することで、縦組みの際に文脈を考慮した連綿体などを呼び出すことが可能である。
 
「きざはし金陵」は、中国・明代の南京国子監で刊行された『南斉書』を元に復刻した「金陵」と、1893年に東京築地活版製造所で印刷された『長崎地名考』を元に復刻した和字(かな)書体「きざはし」をマッチングした書体。

 

 

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