2017年08月10日

杉山仁朗会長(右)と杉山真一郎社長(左)、中央はデュポンアジアパシフィックのRoger Kantマーケティングダイレクター

杉山仁朗会長(右)と杉山真一郎社長(左)、中央はデュポンアジアパシフィックのRoger Kantマーケティングダイレクター

富士特殊紙業㈱(本社・愛知県瀬戸市暁町3の143、杉山真一郎社長)が開発した軟包装用デジタル・グラビアハイブリッド印刷機「FUJI・M・O」が、第29回デュポンパッケージング賞でシルバー賞を受賞した。

 

デュポンパッケージング賞は、米国の大手化学メーカーのデュポン社が主催・審査する、世界の包装業界のバリューチェーン全体にわたるデザイン、素材、技術、生産プロセス、サービスなどにおける革新技術に関する国際的なコンペティション。

審査は技術的進歩性、社会的責任をともなうパッケージング、より良いユーザー体験という3つのに基づいて評価され、今回は130点の応募のうち21点が受賞対象となった。

 

「FUJI・M・O」は、LED-UVインクジェット4色印刷機と白インキ用の水性グラビア印刷機をインラインで繋いだシステムで、①フィルムにインクが定着するようにアンカー剤を塗布、②4色インクジェット印刷、③LED-UV照射部で窒素ガスを噴射(これによりUVインクの硬化反応の阻害要因となる空気中の酸素を除去できるので、インク内の臭気の元となる成分を極少化できる)、④白インキを水性グラビアユニットで印刷--というシステム構成で、透明プラスチックフィルムに鮮やかなフルカラー印刷と隠ぺい性のある白色印刷をワンパスで施すことができる。

同社ではこの異種印刷方式のハイブリッド化により、インクジェット印刷による小ロット対応とグラビア印刷による白インキの隠ぺい性のメリットを兼ね備えた、小ロット生産の軟包装用プラスチックフィルム印刷での実用化に成功している。

 

審査員からは、グラビア印刷と同等の白の隠ぺい性、高い画像再現性、有機溶剤使用量の95%削減、版が不要でインクの調色を必要としないデジタル印刷ならではの性能と機能を活かしたグラビア印刷の小ロット作業対応、印刷作業の標準化と省人化などが革新的な印刷技術として高く評価された。

 

この「FUJI・M・O」は、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱(低臭気UVインクジェットソリューション)、㈱ミヤコシ(インクジェット印刷機)、㈱オリエント総業(水性グラビア印刷機)との緊密なコラボレーションによって開発された。

この開発に携わった各社の頭文字が製品名となっている。

 

同社では、平成15年の第15回デュポンパッケージング賞でも「水性グラビア印刷技術」でゴールド賞を受賞しており、今回はその技術を活用することで白色の隠ぺい性が低いインクジェット印刷の課題を解決したことも評価されて2度目の受賞につながった。

 

 

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