2017年07月26日

大日本印刷(DNP)は、小学校で月1~2回の頻度で実施している日常のテスト(単元/期末テスト)で、クラウド上のシステムでテスト結果を自動的に分析し、児童・生徒の能力特性に合った個別教材を提供するサービスを9月から開始する。同サービスの開始に先駆けて、奈良県奈良市の全市立小学校にあたる43校の4年生の授業で、採用が決定した。

 

DNPは、教育の情報化やICTを活用した効率的で効果的な教育サービスが求められる中、強みとする情報通信技術(ICT)と紙への印刷を融合した先進的な学習スタイルで教育現場をサポートするサービスを開発し、教育に関するさまざまな社会的課題の解決に取り組んでいる。

 

現在、小学校で実施されている多くの日常のテストは、基礎・基本を重視した取り組みやすい問題を中心に作成されており、児童・生徒の能力特性を計測することが困難だった。また、若手教員に対する支援と指導力の向上策が求められている。
この課題に対し、今回DNPは、評価と指導の一体化に力点を置き、月1~2回のテスト実施後に、クラウド上のシステムでテストの回答内容を自動的に分析し、個々の児童・生徒の能力特性に合った個別教材を短期間(3日程度)で提供するサービスを開始する。

 

近年、教育現場では、児童・生徒1人ひとりの習熟度に基づき、最適な学習を提供する適応学習(アダプティブラーニング)の導入が進んでいる。アダプティブラーニングの教材の多くは、タブレットPCなどを使用したものだが、DNPはICT整備の進捗にあわせ、テストおよび能力特性別の復習教材をすべて「紙」と「デジタル」の両方で運用することを可能とした。
同サービスでは、テスト採点後、テスト用紙をスキャニングし、そのデータをDNPのクラウドサーバーに送付すると、結果を自動的に分析する。各問の正誤データから個々の児童・生徒の能力特性を詳細に分析できるため、通常は1回のテストで数段階の復習教材を用意するのが限界だったのに対し、算数では1回のテストにつき最大約6万通りの能力特性に合わせた個別教材を提供できるようになる。

 
 

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