2017年07月11日

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱は、6月19日に開催された定時株主総会、取締役会で、辻重紀氏が代表取締役社長に就任した。

辻社長は、1981年プロセス資材㈱入社後、2003年に富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱に入社。執行役員東京支社長、取締役・専務執行役員営業本部長などを歴任。1958年12月生まれ、58歳。

 

辻重紀社長

辻重紀社長


 

辻社長就任を受けて、7月3日午後3時から同社本社で記者発表し、就任あいさつおよび同社重点事業(①刷版事業②パッケージ・フレキソ事業③デジタルプレス事業)の説明を行った。さらに富士フイルムデジタルプレス㈱の松本聡社長からインクジェットデジタルプレス事業拡大についての説明が行われた。

 (=一部既報)

 

辻社長は、あいさつと重点事業の説明を行い、こう述べた。
 

「6月19日に開催された定時株主総会で富士フイルムグローバルグラフィックシステムズの代表取締役社長に就任した。大役ではあるが、社業ならびに業界の発展に力の限り努力する」と述べ重点事業について「私どもFFGSグループは、drupa2016などで発表してきた富士フイルムグラフィック事業戦略を基盤に①刷版事業②パッケージ・フレキソ事業③デジタルプレス事業--の3つを、具体的な重点事業と位置づけ取り組んでいく。
 

富士フイルムの技術力を強みとして、これら3つの重点事業を進化させながら、具体的な製品・ソリューションに落とし込み、顧客へ提供していく。そして、富士フイルムの総力を結集し、提案力の向上に努め、印刷会社1社1社、すべての顧客の企業価値向上に貢献する。FFGSはこれからも、すべての顧客のパートナーとして、顧客の課題に『最適な解』を提示し、1社1社の商機拡大・収益アップに貢献していく。そして市場の変化を的確に予測しながら、業界のトータルプランナーとして力強く革新に挑み続けていく」
 
 

インクジェットデジタルプレス事業拡大について同社では、パッケージ分野でも富士フイルム独自の技術「EUCON Technology(ユーコン・テクノロジー)」を搭載した軟包装向けインクジェットデジタルプレスの発売準備を進めてきており、今年8月「Jet Press 540WV(仮称)」として正式発売する。
 

これを機に富士フイルムグループのインクジェットデジタルプレス関連のソリューションを強力に展開するため、中心的役割をJet Pressを販売している富士フイルムデジタルプレス㈱(FFDP、松本聡社長)が担うこととなった。

 

【重点事業】
 

①刷版事業では、コスト削減と環境対応という最重要課題を「省資源」というイノベーションで同時に解決する「SUPERIA」を推進する。
CTPプレートや印刷薬品を中心とした製品の開発・提供だけでなく、印刷工程を分析し、一社一社の顧客の課題に合わせたメニューで印刷現場の課題解決を支援するEco & Fast Printingによるソリューションで品質安定化、生産性向上、コスト削減を図り、顧客の利益向上につなげる。
完全無処理CTPのラインアップに、高い耐刷力とUV印刷適性を発揮する「SUPERIA ZD」を加え、より広い用途で完全無処理版の活用が可能になった。今後も、顧客の声に耳を傾け、要望に応え、より付加価値の高い製品開発を進めていく。
 

②パッケージ・フレキソ事業では、オフセット印刷のSUPERIA同様、フレキソ印刷分野でもFLENEXを中心としたソリューションで省資源を実現する。
 

③デジタルプレス(デジタル印刷)事業では、FUJIFILM Inkjet Technologyを強みに、グループ内外との協業を進め、製品ラインアップの拡充と後加工を含めたワークフロー全体の提案を行う。
 

drupa2016では、「プリントヘッド」「インク」「画像処理」、それらを統合する「インテグレーション技術」を結集し、「FUJIFILM Inkjet Technology」として発表した。この技術をフル投入した「JetPress720S」はオフセット印刷を凌駕する高画質で、クライアント企業やデザイナー、写真家からも高い評価を得ることができ、印刷会社の存在価値を高める強力な武器となっている。さらにこのテクノロジーを活かし、自社製品の枠を超えて印刷業界全体にイノベーションを起こすために、ハイデルベルグ社と共同開発した次世代のB1インクジェットデジタルプレス「Primefire106」を発表した。紙器パッケージ分野のショートランのニーズに対応するとともに、業界最高レベルの品質を提供できると確信している。
 

今後は、富士フイルムグループの総合力でインクジェットデジタルプレス関連製品の開発と、ソリューションの拡大を進めていく。
 

インクジェットデジタルプレスをすでに導入いただいた顧客、今後導入をいただく顧客に向けて、インクジェットデジタルプレスをさらに効率的に、戦略的に活用してもらうため、後加工までを含めたトータルワークフローのソリューション展開を図っていく。
 

昨今、多くの印刷会社が推進している「見える化」や今後の「製造工程のフルオートメーション化」、「IoT」への取り組みにおいても、富士フイルムグループで連携し、将来に向けた新たなソリューション開発に取り組んでいく。
 

 

FFDP・松本聡社長、IJデジタルプレスの今後示す

 

FFDPの松本社長は、「Jet Press 720S」が現在国内で40台、ワールドワイドで間もなく100台が稼働すると説明した。そしてデジタル化の進展、IoT活用、多品種・小ロットなどの市場環境に、「デジタル印刷をいかに戦略的に活用するか」があらゆる印刷分野の「変革」に向けた大きなテーマであるとした。そのため、軟包装印刷向け製品などもラインアップに加え、より幅広いデジタルプレスソリューションを提供していくと説明。そして、生産工程の効率化・自動化・最適化を実現するワークフローシステムや、ビジネス戦略やジョブの内容に応じたポストプレスソリューションなど富士フイルムグループシナジーによるトータルソリューションで「インクジェットデジタルプレスのベストパートナー」となることを表明した。

 

 松本聡社長

松本聡社長

 

【富士フイルムデジタルプレス㈱の業容拡大について】
 

FFGSはパッケージ分野でも、富士フイルム独自の革新的技術「EUCON Technology(ユーコン・テクノロジー)」を搭載した軟包装向けインクジェットデジタルプレスの発表準備を進めてきたが、国内では8月に正式に発売できる見込みとなった。これを機に、富士フイルムグループのインクジェットデジタルプレス関連のソリューションを強力に展開するため、その中心的な役割を、従来Jet Prssを販売していた富士フイルムデジタルプレス㈱(FFDP)が担うこととする。具体的には軟包装向けのUVデジタルプレス「Jet Prss 540WV(仮称)」を同社から販売する。

 

 

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