2017年07月06日

第27回小森みちのく会(代表世話人=吉田幸一川口印刷工業会長)総会が6月28日、仙台市の仙台国際ホテルで史上最多の77社140人の参加を得て「SHINKA【新化】と【深化】-新しく変わる、深く掘り下げるー」をテーマに開かれ、基調報告、講演、懇親会を通して情報交流を図り、今後の針路を探った。

 

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史上最多77社140人が参加して開かれた第27回小森みちのく会


 
午後3時から開かれた総会プログラムでは吉田代表世話人がはじめに次のようにあいさつした。

 

「4月の世話人総会で浅野健会長に代わって小松義彦氏が小森会会長に就任した。新しい会長の下でますます発展していくものと期待している。小森会運営の柱は3つあると考えている。1つは小森善治会長の基調報告。いつも楽しみにしている。2つ目は豊富な情報量。3つ目は交流の機会であること。1社1社で情報を集めようとしても限界がある。小森会は今後も人数も増え、内容も充実していくものと考えている」
 

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吉田幸一代表世話人


 
続いて小森会役員あいさつで小松会長(小松印刷会長)がこう述べた。

 

「小森会は27年の歴史あるユーザー会である。一業者の会というより、業界の会になっている。8ブロックの会があって7会場で開催している。各地に優秀な世話人がいる。力を借りていきたい。従来の延長線上ではわれわれのビジネスは成り立たない。次のステップに入っていかなければならない。小森会は10年ほど前からテーマを設けて活動している。最初に作ったテーマは、強い印刷会社とは、だった。次に設けたテーマは、SHINKAである。今日のSHINKAのテーマは新化と深化である。新しく変わる新化については、身近な事例がある。小森コーポレーションの新化で、顧客の満足を超えた感動を与えている」
 

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小松義彦会長


 
 

中大型の枚葉機は緩やかな回復基調に

 
「平成29年度KOMORI基調報告」では小森善治小森コーポレーション会長が①印刷業界の市場動向②2017KOMORIのソリューション③KOMORIの事業活動状況について話した。
 

 国内印刷市場動向の中で枚葉印刷機の出荷動向について、菊全判以上の中大型機はリーマンショック以降緩やかな回復基調にあること、多色化、多品種・小ロット・短納期対応の設備が進行していることを示した。
 
なお同社の推計により出荷動向を見ると次のように推移している。
07年 ▽菊全220台▽四六全/A倍28台▽ユニット数1226
08年 ▽菊全167台▽四六全/A倍27台▽ユニット数925
09年 ▽菊全91台▽四六全/A倍17台▽ユニット数479
10年 ▽菊全101台▽四六全/A倍12台▽ユニット数529
11年 ▽菊全108台▽四六全/A倍14台▽ユニット数633
12年 ▽菊全129台▽四六全/A倍13台▽ユニット数689
13年 ▽菊全147台▽四六全/A倍22台▽ユニット数815
14年 ▽菊全118台▽四六全/A倍13台▽ユニット数629
15年 ▽菊全154台▽四六全/A倍18台▽ユニット数835
 
海外の印刷市場動向は、各地域ともに前年を超える伸び率を示しているが、地域別に見るとアジアの成長率が高くなると予測される。分野別に見るとパッケージ印刷の伸びが顕著で、その他の分野も世界的に見ると出荷額ベースでは成長を続けると見られる。
 
書店復活の兆しもあり、米国の書店売上高は2年連続で増、欧州でも書籍の総売上高は増加傾向を維持している。若者を中心に電子書籍利用減少の傾向があり、背景には「デジタル疲れ」があると推察される。書店が工夫を凝らし、魅力的な店づくりを展開し人気が高まっている。
 
デジタル印刷機市場は今後も年5%前後の成長を続ける見通しで、コマーシャルを中心に幅広い分野での伸びが見込まれる。
 
29インチ枚葉インキジェットデジタルプリンティングシステム「インプレミアIS29」はdrupa2016発表後、国内、中国、北米、欧州へ納入し稼働中である。IS29の強みは、①圧倒的な発色(UVインキが用紙に浸透せず用紙の表面にと留まり、にじみ・色の沈みを発生させない/高い発色性能を発揮/エンボス紙の凸凹にもむらなく印刷可能)、②幅広い印刷適性(用紙のプリコート不要)にある。
 
イスラエルLandaのナノグラフィック・テクノロジーと小森の印刷機械の技術が融合した「インプレミアNS40」は2018年からβテスト開始の予定である。
 
H-UVシリーズの全世界販売実績は832台。欧州210台、北米86台、日本447台、中国41台、その他48台である。
 
グリーン・プロジェクトでは2020年までにCO2排出量を30%削減し、日経環境経営度ランキングで100位以内を目指す(16年度145位)。
 

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小森善治会長


 
KOMORI基調報告に続く講演会では曹洞宗青龍山祇陀寺住職の吉田大信氏が「楽に進化して深化する」をテーマに話した。
 
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吉田大信氏

 
 

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