2017年07月05日

大日本印刷(DNP)は、能楽の宝生会(本部・東京都文京区)と共同で、AR(Augmented Reality:拡張現実)による能楽鑑賞ガイダンスシステムの実用化に向けた実験を、7月29日に行われる宝生流能楽公演「体感する能『黒塚』」をはじめ、3公演で実施する。同システムはメガネのように着けて、実際に見ている光景に情報を重ねて表示するウェアラブルデバイス「スマートグラス」を活用する。

 

 

能楽などの日本の古典芸能では、国内の若年層や体験型の観光を望む訪日観光客などを主なターゲットとして、新たなファンの獲得に取り組んでいる。しかし古典芸能は、現代の言葉と異なる言い回しが多く、初めて鑑賞する人や言語・生活習慣が異なる訪日観光客にとっては、台詞の意味や物語の内容を理解することが困難だった。
DNPは、視覚コミュニケーション情報設計の技術・ノウハウとスマートグラスを活用し、舞台から目を離さずに内容が理解できるARによる鑑賞ガイダンスシステムを開発した。2016年7月に行った実証実験の利用者アンケートでは、回答者の97%が「舞台の内容が理解しやすくなった」とした。
そこで今回新たに、ソニーセミコンダクタソリューションズ㈱とエヴィクサー㈱の協力を得て、実用化に向けてシステムを改良し、実証実験を実施することになった。
鑑賞者は、解説コンテンツのデータを収録した情報端末とスマートグラスをセットで使用する。
今回、実用化に向けて、①全座席で安定した運用を実現②日本語・英語切り替えが可能な多言語対応③容易なコンテンツ制作機能によって、公演関係者などによる解説画面の制作が可能--の3点を改良した。
【実証実験を行う公演】
◆第13回和の会主催・宝生流能楽公演「体感する能『黒塚』(くろづか)」
日時=7月29日(開場15時、開演16時)
会場=宝生能楽堂(東京都文京区本郷1の5の9)。10月14「五雲会」および11月9日「能楽堂リレー公演」でも実施。

 

 

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