2017年06月30日

国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で行われた材料曝露実験試料向けの梱包・保管材として採用された共同印刷の酸素吸収フィルム「オキシキャッチ」が、宇宙曝露実験の完了に伴い、今年3月に地上で回収された。国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の実験チームによる検証の結果、その能力を発揮して低酸素状態を維持したと評価された。

 

同社は、独自技術で生み出した機能性フィルムを多数提供している。そのなかから、水分を使わずに酸素を吸収できる「オキシキャッチ」が、「きぼう」の船外実験プラットフォームにおける長期曝露実験のひとつである、JAXAの「次世代ソーラーセイルに向けた高機能薄膜デバイスの宇宙環境影響評価(Solar Sail)」実験において、曝露実験試料の梱包・保管材として採用された。これは、酸素吸収に水分が不要で低湿度環境でも使用できる点と、フィルム形状のため粉末が飛び散らない点が、ISS船内での使用に適していると評価されたため。

 

梱包・保管材は2015年8月の打ち上げ前後の約3カ月間と2017年3月の回収運用前後の約3週間にわたり使用された。その間、酸素が試料に与える影響を防ぐことが求められたが、ISS船内およびJAXA筑波宇宙センターにおける開封と検証の結果、機能を十分に発揮して低酸素状態を維持し、酸化による試料の状態変化を防いだことが認められた。現在、実験チームによって試料の分析が進められており、その成果が期待される。

 

 

 

 

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