2017年06月24日

 経済を見る眼を養うためのもっとも素朴なポイントは、人間の行動やその動機、また多くの人間の間の相互作用について、きちんと考えるクセをもつことである。また、経済統計のデータを見る際には、その背後にある人間の行動を想像するクセをもたなければならない――。人間を見つめることが、経済を見る眼を養う原点であるという。

 

 ▼人間の行動のメカニズムをどう捉えるか。①カネ②情報③感情の3つの論理を等しく重要なものとして考えることが大切である。顧客と企業と従業員の間に、企業で働く従業員同士の間に、経済活動が起きると必ずこの3つの流れが生まれる。3つをつねに総合して考える「三眼の発想」「三眼の総合判断」が必要になる。経済はカネの話が中心になるが、感情の論理が経済を動かす。
 
 ▼そうした観点から、素朴な疑問に応え、マクロ経済、市場メカニズム、日本の産業を考えていく。企業数が多いままに競争して利益率を押し下げてしまうより、「市場淘汰の1つのパターンである事業統合による企業数の減少と残存企業の規模拡大が必要だ」とも、労働資源の質的向上が妨げられるから、所得格差の拡大は経済成長を損なうとも。
 
 (東洋経済新報社、B6・312ページ、税別1800円)
 
 

 

 

 

 

 
 

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