2017年06月18日

秋田県印刷工業組合(大門一平理事長)は、5月18日午後6時から、秋田キャッスルホテルで創立60周年記念祝賀会を開き、来賓、組合員、関連業者ら110人が節目を祝った。
 

記念祝賀会を開き、110人が節目を祝った

記念祝賀会を開き、110人が節目を祝った

 

記念祝賀会は三浦聡専務理事の司会で進められ、はじめに大門理事長が要旨次のとおりあいさつを述べた。

 
「創立60周年ということで、本来ならばもっと大々的に派手にやりたいところだが、当組合も年々組合員の減少と予算の減少に直面しており、(通常総会・情報交歓会に記念祝賀会を併せる)このようなかたちにさせていただいた。組合員減少は当組合だけに限ったことではなく様々なところでこれから重要課題になってくる。

 
当組合は私が生まれて2年目の昭和32年3月に設立された。印刷会社の息子として会社の2階で育ったので技術の変遷を肌で感じてきた。活版印刷からオフセット、タイプで打っていた文字版から現在ではパソコンが主流となった。オフセット印刷もプリンタへ大きく変わってきている。簡単にプリントアウトできる時代だからこそ、われわれ印刷会社の技術をもっとお客様に分かってもらわないといけない。当然設備も違うし、技術も優れた印刷をするために蓄積しているし、今後も取り組んでいく。大変な状況にあるが、組合活動はこのあとも一生懸命頑張らないといけないし、一人で頑張るよりも同業が集う組合組織の重要さをもっと認知させていかないといけない。

 
29年度はできないという言い訳はせずに、できることを一つ一つ積み重ねていきたい。

 
本日お集まりの皆様方からは、本当にこの10年間にわたり様々なご支援をいただき、新たなる次の10年を目指して、社会が変わっても印刷業は情報産業の担い手として常に知識・技術を習得して、新しい時代に向けて人づくりに励まなければいけない。

 
当社の話だが、人口減少と言われている中、4月に家族で東京から秋田へ移住してきた人を採用することができた。人口減少に悲観ばかりせず、もっと前向きにどうすれば秋田に人を集められるのかを考えるべきだ。インバウンドなど、他の県と比べると秋田はまだまだ弱いところが多く見受けられるが、そういう中で一人一人が個性を見つけることが大切だ。印刷業も昔は設備すれば利益が上げられたが、これからは同じ設備をしても、そこに使う人の技術と知識がなければ競争に勝てないし、利益を出すこともできない時代に入っている。全国の仲間と連携を取りながら、秋田にいる人が元気で呼び込まないと、秋田に人は集まらない。秋田から発信して仕事を求めなければ、秋田に仕事は来ない。この1年、組合の発展のために頑張っていきたい」

 

大門一平理事長

大門一平理事長


 
来賓紹介ののち、代表して石井周悦秋田市副市長と鶴田有司秋田県議会議長が祝辞を述べた。

 

石井副市長は「皆様には日ごろから安定的かつ高品質な印刷サービスの提供を通じて秋田市の商工業の発展はもとより秋田県の産業振興に多大なご尽力をいただき感謝申し上げるとともに深く敬意を表する。先の市長選で3選を果たした穂積志市長は36項目の公約を掲げ、喫緊の最需要課題である人口減少対策に不退転の覚悟で取り組むというもとで、産業の育成支援、雇用創出を大きな柱として、とりわけ質の高い安定した雇用の確保により若者の地元定着を促進することを昨年度から実施している、アンダー35正社員化促進事業の拡充を掲げている。これまでに100社267人が正社員に転換している。引き続き、行政として制度の周知を市内企業に働きかけていくのでよろしくお願いしたい。もう一つ、秋田市の中心市街地に関する基本的な方針・目標などを定めた第2期秋田市中心市街地活性化基本計画が3月24日に内閣総理大臣の認定を受けた。さらなる中心市街地の活性化と魅力向上に取り組んでいくので、引き続きお力添えをお願いしたい」と地域活性化への協力を呼びかけた。

 
鶴田県議会議長は「20年前に初当選以来、毎年この会合にご案内いただき、だいぶ出席しているので今日は公務というよりもプライベートな出席となっている。大門理事長とは青年会議所時代から親交があり、創立60周年を迎えられ、私も大変うれしく思っている。業界団体の場合、お互いに競争する場面も多いなか、業界がまとまってここまで歩みを進めてこられたことはすごいことだ。組合ホームページを拝見させていただくと、社会構造の変革や情報通信の高速化・多様化は印刷業界を大きく変貌させているというくだりがあり、将来に危機感を持っているのが現状ではないか。秋田県も人口減少対策のため、『あきた未来創造部』という新しい部を作り、各部署にまたがっていた政策を一元化しようとしているところだが、一朝一夕に解決するわけではなく、人口減少になかなか歯止めがかからない。とりわけ、若い人の雇用の場として企業誘致があるが、私はそれ以上に地元企業を支援する政策によって力をつけてもらいたいという信念をもっている。人口減少対策には皆さんと一緒に進めていきたい。また、秋田県ではフル規格の新幹線誘致に取り組んでいる。交流人口を飛躍的に増加させ、経済活力につなげていくのが狙いである。実現すれば地元企業にもプラス効果があるだろう。貴組合においては一つの節目を迎え、さらに発展するため業界挙げてご努力いただきながら、私も後押しできるようにがんばりたい」と激励した。

 
感謝状贈呈では、秋田県紙友会の佐藤博明会長と秋田県印刷機材懇話会の佐藤博会長に大門理事長から感謝状が贈られた。これに対し、佐藤博明会長は「紙を生業とする業界はどこも大変厳しい環境下にあるが、紙友会会員企業も皆様の負託に応えるべく、メーカー・代理店と協議を重ねながら、‘三方よし’の状態を作るように努力していくのでこれからもよろしくお願い申し上げる」、佐藤博会長は「60年で8人の理事長、そして数多くの得意先の皆様に支えていただき、関連業界として今日までやってこられたことに心から感謝申し上げたい。印刷業界を取り巻く環境は大変厳しく、先行きもなかなか見通せないが、関連業界として常に業界の耳目たらんという気概を持ってこれからも皆様のお役に立ちたい」とお礼を述べた。

 

左から佐藤博明会長、大門理事長、佐藤博会長

左から佐藤博明会長、大門理事長、佐藤博会長

このあと、伊藤邦夫秋田県中小企業団体中央会専務理事の発声で乾杯し祝宴に移った。宴半ば、東海林正豊秋田県印工組監事の中締めで終宴した。

 

 

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