2017年06月20日

全日本印刷工業組合連合会(臼田真人会長)は5月25日に開いた平成29年度通常総会で新年度「志あふれる印刷産業へ、期待される価値を求めて」をテーマに「印刷産業のより一層の存在価値を高める」ための諸事業に取り組むことを決めた。とくに印刷産業としての対外広報・発信力強化ならびに各工組・組合間のより円滑な情報伝達を目指した広報戦略の研究・立案とともに情報格差を是正するための遠隔教育システムの試行により、積極的なコンテンツの提供を進める。「全印工連2025計画」の着実な実践に向けた普及・啓発活動に努めるとともに、印刷関連業界全体の向上・発展に向けた研究も引き続き行う。
 
各委員会事業では、①経営革新マーケティング事業として業界発展へ向けての新陳代謝の促進を目的とする事業承継支援の推進と経営イノベーション支援、②環境労務事業では環境対応として各種環境関連資格の周知・普及、労務管理の支援ではモデル就業規則の発刊、③組織共済事業では組合員増強運動と各種共済制度加入促進キャンペーンの実施、④教育研修事業では新印刷営業講座および印刷営業士認定試験の実施と技能検定製版職種(DTP作業)のさらなる普及・啓発、⑤ダイバーシティ事業ではダイバーシティ・マネジメントによる多様な人材の活用と柔軟な働き方の推進、⑥CSR事業ではCSRの普及活動と認定事業の推進に加え新たに事業継続のためのBCP(事業継続計画)対策(各都道府県工組間による災害時の協定の策定の検討)を推進する。
 
組合全体の英知を結集し、印刷産業の持続的な発展と社会生活を創造する「夢のある産業」の実現に向け、さらに上を目指した組合事業を推進していく。
臼田会長は冒頭のあいさつで次のとおり活動の成果を述べた。
 
「全印工連では『志あふれる印刷産業へ、期待される価値を求めて』をテーマに各工組との連携・協力体制の一層の強化を図りながら組合・事業運営を積極的に進めた。10月に開催した『全日本印刷文化典ふくしま大会』は全国から710人が集まり盛大に開催、組合相互の団結と協調を確認することができたことと思う。
 
各委員会事業も計画どおり進めることができた。事業規模・収益ともに前年を大幅に上回った。各工組・組合員の皆様が全印工連事業に積極的にご支援・参加いただいた結果である。とくに28年度は経済産業省『平成28年度コンテンツ産業強化対策支援事業』を受託した。官公需取引における知的財産権の適切な取扱いについて報告書をまとめ、経済産業省に提出した。現在、経済産業省と中小企業庁との間で中小企業者に関する国などの契約方針に知的財産権の適切な取扱いをどのような条件で盛り込んでいくのか検討が進められている」

 

臼田真人会長

臼田真人会長

 

メディアコンテンツ課長・山田氏「コネクテッド・インダストリーズが新たな付加価値創造」

 
来賓代表あいさつで経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課長・山田仁氏は「さまざまな産業が繋がっていくことでさらなる付加価値を生み出していく。『コネクテッド・インダストリーズ』という言い方をしている。『新しい印刷産業へのリ・デザイン』の中でも業種の枠組みを超えた地方創生産業クラスターがうたわれている。大阪万博の開催を目指して立候補している。万博は世界が注目するイベントであり、同時にビジネスチャンスでもある。地域の情報を持っている皆様は情報の収集・加工発信に大きな役割を果たす。経済産業大臣宛てに提出していただいている官公需取引に関する要望については、整理された問題について改善に取り組みたい」と述べた。
 
 

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