2017年06月16日

佐川印刷(木下宗昭会長、木下寧久社長)は5月26日午前11時から京都市中京区の京都ホテルオークラで日野軟包材加工工場竣工パーティを開いた。招待者ら55人が、フィルムの生成から加工までの一貫生産体制の完成を祝った。

 

日野軟包材加工工場竣工パーティのもよう

日野軟包材加工工場竣工パーティのもよう

 
パーティーは谷口幸子さんの司会で進められ、開宴にあたって木下会長が次のようにあいさつした。

 
「1970年、昭和45年に自転車1台でスタートし、社員とともに、また協力業者様のお力添えで常に挑戦してきた。お客様に何を提案・提供していけばいいのか常に考えながら戦っている。いまから15年ほど前に軟包装を一度考えた。いまは容易になったが、当時は版をつくるまでが大変な作業だった。2014年12月に軟包装工場を作った。15年はほとんどサンプル作りの年だった。16年には、お客様に関心をもっていただき、方向が見えてきた。17年は大きな勝負どころになるだろう。フィルムの生成から加工まで一貫生産体制が整った。あと3年で当社も50周年を迎える。来年から再来年にかけてさらにパッケージの研究を進めたい」

 

木下宗昭会長

木下宗昭会長


 
来賓を代表して日本紙パルプ商事㈱常務執行役員関西支社長・伊澤鉄雄氏が祝辞を述べた。
 
「弊社は発祥の地が京都という縁もあって佐川印刷様とは長年にわたり取引をいただいている。軟包材の事業は2014年、創業45周年の節目の年に新しいチャレンジ事業としてスタートした。人口減少の厳しい状況下でも核家族化、単身世帯の増加により、個包装化が進んだり、廃棄しやすいことから包装資材のフィルム化が進んでおり、軟包材は需要の伸びが期待されている。環境問題が指摘されるケースがあるが、佐川印刷さんの設備は、環境にやさしいことが大きな特徴である」
 
次いで木下会長が新工場建設にあたった㈱熊谷組関西支店長・岡市光司氏に感謝状を授与した。
 
トヨタL&F近畿㈱常務執行役員・山崎一美氏の「今後は、本稼働に向けた運用とアフターサービスをしっかりさせていただくことが当社の使命だと思っている」との発声で乾杯し、祝宴に入った。
 
懇談の続く中、宇山明彦専務(製造本部統括)が「2014年から軟包材工場が稼働した。3年目になる。今年が正念場である。今回加工工場が竣工。一貫生産の設備が整った。水性あるいは無溶剤という環境にやさしいというところを目指している。溶剤を使えばもっと簡単な道もあった。難しいところをわざわざ選んで取り組んでいる」と謝辞を述べ、お開きとなった。

 

 

竣工した日野軟包材加工工場

竣工した日野軟包材加工工場


 
佐川印刷の滋賀・日野軟包材工場では、日用雑貨品をはじめ、トイレやキッチンなどの衛生用品、化粧品や食品関連などさまざまな製品に対応できるようポテンシャルの高い生産設備を整えている。
 
高品質な製品を実現するため、印刷分野で培ってきたノウハウをベースに、原料を供給するサイロに始まり、フィルム生成からフレキソ製版、印刷、ラミネート、製袋加工、出荷まで一貫生産体制を構築している。
 
フィルム生成機はドイツW&H社製インフレーション式エクストルーダを2機設置。最大で7層からなる高機能バリアフィルムを生成する。酸素バリア性、湿度バリア性などを備えた安全性の高い食品包装用フィルムや保存用フィルムが生成できる。
 
フレキソ製版は短時間で高精度な製版が可能なコダック社製ダイレクト彫刻方式を採用。プロセスカラーでの印刷が飛躍的に向上する。シームレス版の使用により継ぎ目のない絵柄にも対応する。
 
印刷は、VOCが大気に排出されず、CO2の排出量も大幅に低減される環境にやさしい水性フレキソ印刷。W&H社の「MIRAFLEX AM10C」は、一般的なフレキソ印刷機より幅広の1450ミリまで対応している。色数も10色までの多彩な印刷が可能。
 
水性フレキソ印刷には、環境面以外にもコスト面のメリットもある。
 
版の作成が容易で低価格、高耐刷性、刷始めのインキの安定性が高くフィルムのロスが少ないなどのポイントがある。
 
ラミネーターはチェルティ社製のノンソルベント・ラミネーターを2台導入。食品や肌に触れる製品などを溶剤を使わず、より安全に製造できる。アルミ蒸着フィルムやPE、PPフィルムなどを貼り合わせてさらに高機能なフィルムの製造が可能である。
 
竣工した加工工場には、2枚のフィルムの底と側面を貼り合せて袋を作る3方シール自動製袋機1台、袋に底をつけて自立可能な形態を作るスタンドパック装置付き3方シール自動製袋機1台を設置。底にマチを持たせて2枚のフィルムを合せて左右の端をシールしながら切断する底ガゼット装置付きサイドウェルド自動製袋機2台を設置した。今後、さらに増強する。
 
分業が主流の軟包材業界において企画からフィルム生成、印刷、加工、検査、物流までを一貫して行えることは、同社の大きな強みである。

 

HK-65V

「HK-65V」

 

BH-60DLとBH-60DLS

「BH-60DL」と「BH-60DLS」

 

 

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