2017年06月08日

大日本印刷(DNP)は、ICカード技術を応用した情報セキュリティ機能とIoT(Internet of Things)の利便性をともに高めるオフィス機器を開発する。IoT環境にセキュリティ機能を付与するDNPのサービス『IoSTTM(Internet of Secure Things)プラットフォーム』をオフィス機器に組み込むことで、インターネットにつながるオフィス機器をサイバー攻撃などから守る機能を高める。第一弾として、セキュリティゲートなどを提供するクマヒラと協業を開始する。

 

労働人口減少などの社会的課題への対策として、総務省が推進するテレワークのような時間や場所に捕らわれない効率的な働き方が求められている。そうした中、モノがインターネットに接続するIoTの活用例のひとつとして、複数企業が共用するサテライトオフィスや在宅勤務などのオープンなネットワーク環境から、企業の情報システムにアクセスしたいというニーズがある。その際、データの盗聴・窃取・改ざん、機器へのサイバー攻撃などの脅威が増大しているなかで、サテライトオフィスなどにおいてデータや機器を保護する情報セキュリティ対策が強く求められている。

 

DNPは1980年代からICカードのソフトウエア開発と製造・発行、ソリューション提供などを行っており、国内のICカード市場で高いシェアを獲得している。こうしたICカードの強みに加え、2008年より提供しているECサイト決済時の本人認証サービスのノウハウなどを活かし、『IoSTプラットフォーム』を提供している。今回、オフィス機器メーカーと協業し、IoTにおける情報セキュリティ機能と利便性をともに高めるオフィス機器を開発する。第一弾として、オープンな環境でも安全・安心に利用できるセキュリティゲートの開発に向けて、クマヒラと協業を開始する。

 

○サテライトオフィス向け各種機器
DNPのIoSTプラットフォームの活用によって、複数の企業が共用するサテライトオフィスに設置するパソコンや複合機、入退室システム、監視カメラなどが、インターネットを経由して安全に企業のサーバーに接続できるようにする。これにより、勤怠管理などが適切に行えるようになる。DNPは、社員証ICカードとそれに関連する本人認証システムも提供しており、これらを今回開発する機器と組み合わせることで、人とモノの両方のセキュリティ性の向上につなげていく。

 

○可搬式セキュリティゲート
クマヒラは、運搬可能な「可搬式セキュリティゲート」の提供を検討している。従来の専用回線を使用する据え置き式のセキュリティゲートに対して、可搬式セキュリティゲートはモバイル回線や無線LANなどのオープンなネットワーク環境での利用が想定されるため、今回、セキュアICチップを組み込むことでセキュリティ機能の向上を目指します。サテライトオフィスのほか、短期間に実施されるイベントやコンサート会場などでも利用可能で、省人化にも貢献する。

 
サービス紹介ページhttp://www.dnp.co.jp/works/iost/

 
ICカードに搭載されるICチップは、演算機能と暗号機能を有し、ICカードとそれを読み取る端末が相互認証するための暗号文の作成と照合によって、それぞれの正当性を確認し合うことができる。

 
DNPのIoSTプラットフォームは、このセキュアICチップをIoT機器へ組み込むことで、機器とサービスの間の相互認証および通信データの暗号化、機器が取得・生成するデータの正当性の確認などを行う。同時に機器が取得・生成するデータや、機器に搭載されているソフトウエアの盗聴・窃取・改ざんを防止する。

 

 

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