2017年06月07日

福島県印刷工業組合は、創立60周年記念事業として「ふくしまの伝統色事業~ふくしまの伝統色彩調査と色彩文化の保存・発信~」に取り組む。福島県民の暮らし・文化に密着した色を調査・選定し、将来に伝えるのが狙いで、記念式典の中で佐久間理事長自ら、記念事業の内容について、要旨次のとおり説明した。

 

創立60周年記念事業を佐久間理事長自ら説明

創立60周年記念事業を佐久間理事長自ら説明


 
 

「赤」と聞いて日本人が連想するのは、たとえば沖縄県の方は「首里城」、東京都の方は「雷門」などになると思われる。
そして、福島県民は「赤」と聞いて、白河だるまや、赤べこなど地域固有の風物や民芸品を連想するのではないか。同じ赤や青という名前でもその土地の文化に根差した色彩嗜好性で表現される色調が異なる。
このように、各地にはその土地ならではの文化伝統に根付いた色と、その色に彩られたモチーフが存在する。
そこで、当組合では、創立60周年に当たり、地域が発するさまざまな物の色に焦点を当てて、3地方それぞれの色の特性を組合員の目と感性で再発見・選定し、その結果を地域に発信する記念事業「ふくしまの伝統色事業~ふくしまの伝統色彩調査と色彩文化の保存・発信~」を展開する。
具体的には、当組合5支部(福島・郡山・会津・県南・いわき)が、それぞれの地域を代表する色彩をさまざまなジャンルから調査する。そこに寄せられた地域に根付いた色(資源)を選定し、色の歴史や背景を調査し、将来に伝えていく。
今後、福島県オリジナルの伝統色を20色程度選定し、ポスター・パンフレットでの告知、文具、講演会などをとおして、老若男女問わず広く福島の彩りに触れる機会の創出を考えていく。
当組合では、東日本大震災発生後、2013年に、「Made in Fukushima」ロゴマークを作成し、福島県の復興への取り組みを進めてきた経緯があるが、今回は印刷業として色に携わるプロである私たちが、地域に根付いた色を再発見し、福島県の誇る豊かな色彩文化を県内外に広く伝えていきたいと考えている。これは、現在、後世どちらにとっても意義のある事業であると考えている。

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