2017年06月07日

昭和32年4月に福島県印刷工業調整組合として生まれ、翌年の福島県印刷工業組合への改組を経て今日への地歩を固めてきた私たちにとって、人生でいう還暦にあたるこの創立60周年という節目は、とめどない思いをかきたてられる感じがする。この日を迎えることができたのはひとえに、先人・諸先輩の方々の、そしていまここにお集まりの組合員・役職員の皆様方の、苦労をいとわぬ熱意とたゆまぬ努力のたまものに他ならないという思いである。そして次に、その60年の歩みを叱咤激励をもって、ご指導ご支援を続けて下さっている関係各位のおかげであり、改めて心から感謝申し上げる。

 
失われた20年といわれる長い経済低迷期の中で迎えた創立50周年の後、ようやく回復の兆しを感じたように思われた矢先のリーマンショック、そして平成23年3月11日の東日本大震災、その日から原発事故災害という未曽有の試練に見舞われ、その対応に奔走した。震災に際しては、全印工連の皆様をはじめ、全国からいただいた物心両面にわたるご支援、そして印刷関連事業者の方々の機械設備復旧支援など、仲間の支えの威力を実感しながら頑張ることができた。改めて心からお礼申し上げる。

 
印刷業は、紙を媒体に、人々の生活と社会の豊かさを築く確かな情報を人々に提供することで「情報の信頼」を支え続けている。しかし、一方では、IT技術の進歩とともに「紙」の強さに依存するだけではこの地位を保ち続けることは困難となっている。

 
当組合の60周年を振り返れば「中小企業近代化促進法」のもと邁進した「構造改善」「体質改善」、自立した産業への脱皮を期しての「業態変革」など、激変する時代と技術への切れ目のない対応に追われてきた。「全印工連2025計画~新しい印刷産業へのリ・デザイン」のもと、「紙の印刷という枠にとどまらない新しい印刷産業」への転換に私ども自身の存続をかけて取り組んでいる。

 
もとより地域の活力が失われれば、印刷産業にも発展は望み得ない。その意味でも、私どものリ・デザインとは、地域の活性化を開くためのものであろうと思っている。本日の式典が、皆様とともにその「新しい印刷産業」へのキックオフになればと心から願っている。

 

 

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