2017年04月15日

「なぜアマゾンは1円で本が売れるのか」が書いてない本として話題になったが、出品者が1円で売ることのできる理由についてはこう記してある。アマゾンで本を1冊販売すると配送料として257円が入る。一方、成約料60円、販売価格の15%の手数料、小口出品業者はさらに基本成約料100円が引かれる。1円で売ったとすると、約198円から98円の収入になる。仕入れ価格と実際に支払う送料の合計がこれ以下なら、“儲け”にはなる。

 
▼アマゾンは出品者と購買者をつなげるメディアであり、売買の場(プラットフォーム)を提供している。そのメディア上での売買の成約料をとるのがアマゾンのビジネスモデルであり、成約数を増やせば利益が伸びる。そこで成約数が増えるようにプラットフォームを設計する。

 
▼アマゾンやSNS、スマホの台頭で、コンテンツは小分けされ薄利多売での競争を強いられている。メディアがコンテンツを隷属させるようになった現状を検証。本のタイトルは、副題の「ネット時代のメディア戦争」のほうが適切だろう。書籍・書店・活版印刷をめぐる大日本印刷、中西印刷の章は業界人必読。

 
(新潮新書・256ページ・税別800円)

 

※「日本印刷新聞」【話題の本】から

 
 

なぜアマゾンは1円で本が売れるのか ネット時代のメディア戦争 (新潮新書)

 
 
関連図書:糸井重里『インターネット的』 (PHP文庫)
 
 
 
 


 
 

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