2017年03月04日

低賃金の未熟練労働者の職だけでなく中間層の仕事までロボットが奪うと脅威を説く。ロボットというより人工知能(AI)の脅威として捉えた方がよさそうだ。

 

▼シリコンバレーでは「破壊的(ディスラプティブ)テクノロジー」なる言葉が日常的に飛びかっている。テクノロジーがさまざまな業界を破壊し、特定の経済部門と労働市場をひっくり返す力を秘めていることを疑う者はいない――。

 

▼著者が問いかけているのはさらに大きな問題だ。加速するテクノロジーの進歩が私たちのシステム全体を崩壊させ、根本的な再編成を行わなくては繁栄を続けられないという事態に行き着くのだろうか。

 

▼労働者と機械との関係が根本的に変化する時代の到来である。機械が労働者そのものへと変わろうとし、労働者の能力と資本との境界はかつてなかったほどぼやけつつある。加速度的に発展するテクノロジーは、低スキルの労働だけでなく、ホワイトカラーのかなり多くの仕事も、ソフトウエアの自動化や予測アルゴリズムの精度の急速な進歩、ビッグデータによってルーティンとして奪っていく。
 
(日本経済新聞出版社、B6・412ページ、税別2400円)

 

※「日本印刷新聞」【話題の本】から

 

 

ロボットの脅威 ―人の仕事がなくなる日

 
 
 
 

 
 

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