2017年02月15日

365人の参加者を集め開催された

365人の参加者を集め開催された

㈱SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズと㈱メディアテクノロジージャパンが主催するレディバードクラブ東京地区・関東甲信越静地区合同大会が、2月8日午後3時から東京・千代田区のホテルニューオータニ東京で、365人の参加者を集め開かれた。
 
 

顧客に付加価値を与えられるビジネスモデルを提案

 

はじめに、レディバードクラブ東京地区代表理事である水上光啓氏(水上印刷㈱)が次のとおりあいさつした。
 
「レディバードクラブには素晴らしい理念がある。共に学び、共に歩むという一言である。レディバードクラブも着々と成長を続け、本日の出席者は365人という過去最多の参加者数となった。失われた20年といわれているが、その中でも企業は成長を続けなければならない。すべての原点は企業の成長である。
 
デフレ下の中でも社会は大きく変化している。インターネットを使ってすべての物をつなげていくIoT、人工知能、ロボットなど、この社会の動きはもはや元に戻ることはない。私たちはいち早くそれらを取り込んでいかねばならないのである。これがきっと第4次産業革命というのではないか。
 
印刷業はそういう社会の変化の中でいったい何をすればよいのだろう。決して悲観的になることはない。去年、私は融合という言葉を使ってきた。印刷産業はすべての産業と親和性が高い産業である。この親和性の高さを活かし、従来とは違う新しいビジネスモデルを使って顧客と新しい関係を創る、融合を図っていく、そうすることでまだまだいけるのではないか。
 
実は融合だけで良いと考えていたのだが、共有という言葉が急激に出てきた。共有で一番影響を受けるのは自動車産業だ。カーシェアリング、つまり車を共有しようという大きな変化が起こってきている。さらに新しい言葉を見つけた、ゲームチェンジである。今の時代、ゲームチェンジが早くなったと解釈している。
 
印刷に当てはめてみると、印刷産業というのは受注産業のメリットを享受してきた。1度受注すると結構長く続くことにより、顧客にも印刷業者にもメリットがある。ただ、賞味期限が短くなり、次々に変化している。当然仕事もなくなるので、新しい仕事を取ってこなければならないが、従来の方法では新しい仕事をとれない。
 
ではゲームチェンジの時代に、われわれは何をすればよいのか。言葉で言えば簡単で、新しいビジネスを創造するのだが、印刷会社ができるわけではない。これを印刷会社向けに直したい。
 
顧客にとって最適な、顧客にとって最大の付加価値を提供できるようなビジネスモデルを提供すること、そこにこだわり続けていきたい。
ただ、これには非常な努力が必要だ。自ら考えるという原点に戻らなければならない。想像力をたくましくし、顧客の本当のメリットは何かという想像をし、仮説を立て提案していくことをやり続けて行かねばならない。これが印刷会社に大きく求められている。顧客に付加価値を与えられるビジネスモデルを提案すること、これが生きる道だ。
 
もうひとつ、これは社内でできること、生産性の向上である。個々の仕事をきちっとした数値管理をする、データ管理をする、そして一気通貫のシステムを使うことによって効率を上げれば利益は出てくる。そして、ただ生産性向上させるのではなく、異次元の生産性向上を、他社が追いてこられないような生産性向上を、それぞれの会社がそれぞれ目指さなければならないと考える。そのようなことをやり続ける時代である。
 
これは1社でできることではない。まず重要なことはレディバードの仲間とのコラボレーションが新たなチャレンジへのスタートとなると確信している。レディバードはさらにチャレンジしていきたい。そして皆さんにスピーディな情報を提供する役目を果たしていきたい。そのためには一方通行ではなく双方向の情報発信も必要だ。ぜひ、皆さんのお知恵も拝借したい」

 

水上光啓代表理事

水上光啓代表理事

 
 
 

脱・本業、拡・本業へ

 

続いて石田明レディバードクラブ名誉会長が次のとおりあいさつした。
 
「今年は私ども印刷産業にも大きく関わってくるであろう、複数のテーマが存在する。国内でも社会的な変化が顕著になるなか、われわれ印刷業界はこのような荒波に対して、しっかりと自社の強みを改めて認識し、強みをさらに強く、さらに磨き上げて生き延びていかねばならないわけである。
 
そのような時代にこそ、新しいビジネス、新しいマーケットを創り、また掘り起こすチャンスであると思い、私が今も、折にふれて申し上げている『脱本業、拡本業』。そのチャンスが到来している。
 
さて今年、2017年を歴史的に見ると、来年の2018年にかけて、明治維新から数えて150年目に当たる。印刷技術はそれまでの木版印刷から金属活版印刷に移りゆく大きな転換期でもあった。当時の印刷産業は維新とともに新しい技術、新しい手法を積極的に取り入れ、銅版からその後に続く写真版に向かって、新しい印刷ビジネスを次々に創出していった時代であった。
 
その明治維新から150年、私たちは先人がチャレンジし、成功させていったイノベーションの時代に、今また直面している。そのような時代に合うかのような、今年の干支の『トリ』にちなんだ言葉があるので、ご紹介しておきたい。それが、禅の教えでもある『啐啄同時(そったくどうじ)』である。言葉の意味は、物事には内と外とのタイミングが『以心伝心』のごとくピッタリ合ってこそ、うまくいく、成功するという教えである。
 
印刷産業の外部環境には社会情勢や経済動向、またますます高度化する技術トレンドなど、多々あるわけだが、印刷産業は自らが持つ独創的なソリューション力で外部環境とシンクロし、自らの力と外の力が合わさって、殻を破った鳥が成長して大きく羽ばたき、大空に飛んでいくように、未来に生きる産業の力を、より一層発揮できる1年としていきたい。」
 

石田明名誉会長

石田明名誉会長


 
 
 
講演会では、「七代目が語る二宮金次郎~激動の時代を生き抜く秘訣~」を演題に、親子をつなぐ学びのスペース「リレイト」代表の中桐万里子氏と、「脳を知って脳を活かす」を演題に、東京大学薬学部教授の池谷裕二氏がそれぞれ講演した。

 

 

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