2017年02月22日

右から利根川英二、井上雅博、森谷知子、熊坂浩明の各氏

右から利根川英二、井上雅博、森谷知子、熊坂浩明の各氏

一般社団法人マーチング委員会(利根川英二塾長、井上雅博理事長)と大日本印刷㈱(北島義俊社長、DNP)が連携し、2017年2月から観光情報におけるサービスを開始した。

 

DNPは、地域の“よりみちスポット”情報を提供する「DNP旅のよりみちアプリ YORIP(ヨリップ)」を展開しており、マーチング委員会が所有する約3000点の日本全国のまちなみイラストを活用した情報の配信を順次開始する。DNPはYORIPで取得した生活者の行動履歴やマーチング委員会の地域情報を活用し、魅力ある“よりみち情報”を提供していく。
マーチング委員会は、2012年2月発足。地域に密着した活動を展開する印刷会社を中心に、北海道から沖縄まで全国58カ所を拠点として地域活性化に取り組む組織。現在、約3000点のまちなみイラストを所有し、そのイラストを活用して地域の魅力を発信するワークショップの開催、オリジナル切手や葉書の販売などをとおして、地域に根差したまちおこしに取り組んでいる。
一方、DNPは、まち歩きを楽しむ旅行者などに、その地域の魅力的な“よりみちスポット”情報を提供するアプリ「DNP旅のよりみちアプリ YORIP(ヨリップ)」を2015年6月から提供。現在YORIPは、青森県八戸市や秋田県大館市などの知る人ぞ知る地域の“よりみち情報”を発信し、観光を楽しんでもらうことで地域活性化を支援している。
今回、マーチング委員会とDNPは連携し、マーチング委員会の所有する日本全国のまちなみイラストや地域情報を活用し、YORIPで発信していく。人々の記憶に残る今はなき建物や守り続けたい自然風景など、マーチング委員会の視点で集めたイラストも活用し、第1弾で配信した「イラストで巡る湯島本郷byマーチング委員会」など、オリジナルのまち歩きコースを配信。よりみちによる滞在距離の増進・滞在時間延伸がもたらす経済効果や、よりみちによる遠回りで健康増進効果も見込んでいる。

 

イラストを使ってまちおこし

 

2月10日に都内で行われた共同会見には、マーチング委員会から利根川塾長、井上理事長、DNPから情報イノベーション事業部C&IセンターYORIP事業推進部の森谷知子部長、熊坂浩明副部長が出席。
井上理事長は「当会は、利根川塾長の『地域を何とか元気にしたい。イラストを使ってまちおこしをしていこう』ということで、全国50カ所以上で同じ志を持ったメンバーが活動しており、イラストも3000点を超すコンテンツが集まるまで活動が広がっている。印刷業共通の課題としてお客様のお手伝いをしている中で、良い製品サービスがあっても実際に欲しがっている人の所に伝わらないと、結果としてそのコンテンツはないのと同じ。今回、もう一歩進めるため、一昨年からプラットフォーム化に取り組んでいる。DNPのYORIPというアプリを使って、われわれのコンテンツをより広く、国内はもとより、インバウンドに向けても提供し、地域の魅力をいろいろな方に知ってもらう活動が広まる大きな機会をいただいた。当会のモットーは『先義後利』。まず地域に対する義を思い切り行い、その後で地域が皆元気になり、われわれも一緒に元気になろうという思いで活動してきた。この活動を発展させてより楽しい活動、より楽しい地域になる力になればと思っている』と連携の意義を強調した。
DNPの森谷部長も「いま新聞紙上で、地域創生、地方創生、地域活性化などの言葉が出ない日はない。われわれもそれに関わるビジネスを展開しているが、(一時的なブームではなく)いかにしっかりと取り組んでいくかが今後問われてくる。今回、マーチング委員会と連携して新しい取り組みをさせていただくことを非常にうれしく思っている」と同調した。
このあと、利根川塾長が連携内容、熊坂副部長がYORIPについて説明した。利根川塾長は「2015年11月頃から連携を模索してきた。DNPの技術開発力をプラットフォームにして、われわれのローカルのコンテンツや所有しているイラストなど、ぜひ、日本中の方、訪日外国人の方に楽しんでもらいながら、よりみちをして新たな街の魅力を発見してもらいたいと思い、YORIPに参画した。すでに半年前から湯島本郷エリアをテストアップしている。やはりアクセス数が一番重要である。経験上、コンテンツが充実してくるとアクセス数も増えてくる。今回20カ所の会員でよりみちを開発しながら、(当面の目標として)300万ビューを達成したい。これから本格的にスタートするので、もう1回ブラッシュアップしながら新たなプラットフォームとビジネスモデルを築きたい」と意気込みを述べた。
【DNP旅のよりみちアプリ YORIPの使い方】
①出発前=スマートフォンなどに同アプリをダウンロードし、目的地、または「歴史を学ぶ」「景色を楽しむ」などのテーマを選ぶと、お薦めの周遊コースが表示される。利用者が気に入った周遊コースは、メールなどで同行者と共有することができる。
②滞在中=GPS機能を利用した同アプリを起動させてコースを歩いていると、画面上に「よりみちしませんか?」というメッセージとともに、現在位置近くのお奨め“よりみちスポット”の情報が表示される。
③旅行後=実際に巡ったコースと“よりみちスポット”情報は、旅の思い出としてYORIP上で閲覧できる。滞在中と旅行後に各スポットに対して投稿した感想は、同行者とも共有できる。

 

 

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