2017年02月14日

日本印刷産業連合会は、1月17日の午前と午後の2回、東京・大田区の光写真印刷㈱(惟村唯博社長)で、「VOC警報器」の見学会を開催した。午前13人、午後15人が参加した。

 
今回の見学会は、オフセット印刷工場における有機溶剤などによる健康障害防止のために、同連合会と新コスモス電機㈱(本社・大阪府大阪市)が共同開発した「VOC警報器XH―981G」の普及促進を図るため、同警報器を導入した光写真印刷の運用状況を学ぶためのもの。

 
見学会に先立ちあいさつに立った日印産連の杉村亥一郎常務理事は、「日印産連の中でもいろいろと課題があるのだが、中でも労働安全衛生は大切な課題だと思っている。このVOC警報器は非常に効果的なツールと考えているので、今後の仕事の中で活かしていただければと思っている」と述べた。
 

杉村亥一郎常務

杉村亥一郎常務


 
 
見学会の会場となった光写真印刷の惟村社長は、「当社は住宅に囲まれた工場であるため、これまで数々の有機溶剤対策を行っていたのだが、目に見えるものではないので現場の中で見える化するために、昨年からVOC警報器を設置した。実際に設置して、これまで自分たちが行ってきた対策が正しかったというのがわかるようになり、古い工場でも新しい工場と同じような職場環境にできるようになった」と導入の効果を述べた。

 

惟村唯博社長

惟村唯博社長


 
 
同社工場の見学では、参加者を2班に分け、実際の印刷機回りに設置された「VOC警報器XH―981G」の運用状況や同社の環境に配慮された清潔な工場内を見て回った。
 
「VOC警報器XH―981G」は、印刷機やインキドクター、廃ウエス容器などから放散する揮発性有機化合物(VOC)を、超高感度センサーで監視し、VOC濃度が一定のレベルを超えるとランプと音声メッセージで知らせる。

 
さらに同警報器は、幅70㍉×縦120㍉×奥行25㍉、重量約200㌘のコンパクト設計で設置場所を取らないようになっている。「VOC警報器XH―981G」は、GP資機材として認定されている。

 
導入した光写真印刷では、4色機と5色機で合わせて3台で構成されている印刷機ごと、デリバリー部、印刷ユニット直上、廃VOCや廃ウエスを保管する3カ所に同警報器を設置しているほか、ドクター洗浄スペースにも設置してある。

 
設置効果では、①印刷現場の空気がよくないことの認識②どの作業の時に警報を発するかで、保護マスク着用のタイミングと意識向上③どのような作業時にVOCが発生するかがわかるようになる「VOCの見える化」が図られるようになった――などがあったという。

 
同警報器は、VOCの発生源のほとんどが洗浄剤であることから、基準ガスとして「ノナン」を採用、「ノナン」の許容濃度である200ppmを超えた場合警報がなるように設定されている。

 

 

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