㈱小森コーポレーション(持田訓社長)と㈱SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ(SCREEN GP、馬場恒夫社長)は、このほどプリプレスから印刷、ポストプレスまでの工程の自動化に向けた統合ワークフローを構築し、水上印刷㈱(河合克也社長)への導入および実証テストを開始した。今回の導入および実証テストは、クライアントのニーズなどにより、オフセット印刷とデジタル印刷の効率的な運用が求められていることから統合管理したワークフローの構築を行ったもの。
具体的には、小森コーポレーションの工程管理システム「KP-ConnectPro(旧K-Station4)と、SCREEN GPのユニバーサルワークフロー「EQUIOS」最新バージョンver5.0を融合し、プレートセッター「PlateRite」、オフセット枚葉印刷機「Lithrone Gシリーズ」および29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム「Impremia IS29」によるハイブリッドプリンティング工程の自動化を水上印刷で実現させる。さらに、後加工機とのJDF連携を図ることで、プリプレスから印刷、ポストプレスまでを統合管理するワークフローとなっている。
水上印刷・河合社長のコメント 「当社は2025年を一つのターゲットとして『Smart Factory構想』を進めている。IoTの概念で、あらゆるもの、デバイス、工程がつながり、リアルタイム性が高い見える化が実現され、一人の機長が複数の機械、パート社員、AI、Roboticsを操作して、異次元の生産性を実現する次世代ロジスティクス工場構想である。今回の実証プロジェクトは、こうした構想の第一歩といえる。今後も印刷工場と機器メーカーがより連携し、未来の印刷工場のあるべき姿を模索していきたい」
2017年02月01日
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