2016年12月24日

生き残るためには「めんどくさい型社会」に応えることが必要だ。箱を納品したら中身をセットするなど「めんどくさい」ことを手伝う。そうした印刷業のサービス業化が欠かせない。社員教育などもめんどくさいことだが、放棄してはいけない――。そんなことをある印刷会社のトップが話していた。
 
▼「無茶ぶりをしてくる」「空気が読めない」「上から目線で話す」。そんなめんどうくさい人にはどう応じたらいいのか。サラリーマン生活(ワコール勤務)や、談志門下での前座9年半を経て、いまは真打として古典落語に打ち込む談慶が、「めんどうくさい人やモノ」に対処し、かわし、逆に人生を好転させる知恵をアドバイスする。副題に「師匠談志と古典落語が教えてくれた」とあるとおり、めんどうくさい師匠の振る舞い・教え、弟子たちの対応、「与太郎」や幇間の「一八」の生き方などから英知を引き出す。さらには「折れないメンタル」の育て方も示す。
 
▼“面倒”は、「面倒くさい」と否定するものではなく、見てあげるものだ、と筆者はいう。そう捉えることが企業も人も明るく生き抜く秘訣のようだ。11月で亡くなって5年になる談志に「人類の行為はすべて不快感の解消に端を発する」という名言がある。
 
(PHP文庫、A6・320ページ、税別680円)

 

※「日本印刷新聞」【話題の本】から

 
 


「めんどうくさい人」の接し方、かわし方 (PHP文庫)
 
 
 
 

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