2016年12月13日

創業から現在までが一望できる年表

創業から現在までが一望できる年表

㈱モリサワ(森澤彰彦社長)は12月1日午後3時30分から、大阪市浪速区の同社大阪本社に報道関係者を集めて事業報告会を開き、国内および海外事業の現状と課題を説明するとともに、改装したショールーム「MORISAWA SQUARE」を公開した。

 

 

森澤彰彦

森澤彰彦社長

 

事業報告会では、国内事業、海外事業について森澤社長が説明した。それによると、2016年2月決算期の売上高は129億5000万円となった。2014年から3年間、第2期中期計画を実行しており、今年度が最終年度になる。2017年2月決算期の売上高も前年を上回る130億円の見通しである。

 

経営方針については昨年度から変わりなく、大枠の方針として、基盤ビジネスとしての印刷出版業界に軸足をおきながら、モリサワのコア技術を活かして新たな市場や新製品に向けた取り組みを継続する。

 

新市場への展開において最大の課題は、設立以来携わってきた印刷出版業界やデザイナーの世界で通用していた自社ブランドが、ほとんど通用しなくなってきたことである。
森澤社長は「これからは既存ビジネスの価値観とはまったく異なる発想で取り組まなければならない」と語るとともに、「既存市場でも技術革新が急速に進んでいる。フォントをはじめとする当社の強みが現状のまま続くとは限らず、新規顧客創造に向けたブランド戦略に取り組みながら、市場の拡大をはかっていきたい」と、今後を見据えた。

 

またトピックスとして、モリサワタイプデザインコンペティション2016に49カ国から過去最高の数の応募作品が寄せられ、11月9、10の両日開いた審査会で、和文部門、欧文部門から各受賞作品を選出したこと。さらに第4回Webグランプリ「企業グランプリ」部門でモリサワコーポレートサイトが「企業BtoBサイト賞」のグランプリを受賞したことを挙げた。

 

幅6メートルのデジタルパネルで足跡を紹介

 

森澤武士

森澤武士常務

ショールームリニューアルについては、森澤武士常務が説明した。

 

今回の最も大きなポイントは、横幅約6㍍という大型デジタルパネルを設置した点。「デジタル年表」のコーナーを設けることによって、歴史をより立体的にダイナミックに紹介できるようにした。

 

中心となるのは社史にあたる年表。創業者の森澤信夫氏が21歳の時、星製薬の星一社長との運命的な出会いを果たした1922年から現在まで、90年を超える年表が一望できる。

 

年表では、会社の変遷、機械の開発、書体の開発、文化事業など多岐にわたる出来事に加えて、時代を象徴する書体や関連写真をふんだんに盛り込み紹介。

 

また「写植時代の幕開け」から「フォントライセンスサービス時代」まで、時代のうねりを概観するパート分けも試みている。

 

モリサワが年表およびコラムで広く社会に伝えたかったのは、現在のフォントベンダーとしての姿が、写植機をはじめとする機械の開発、また写植機用のオリジナル文字盤の開発、さらには文字をテーマとした文化事業への地道な取り組みを続けてきたからこそ出来たものであるという点。

 

 

いつまでも変わらず「文字を通じて社会に貢献する」という経営理念のもと、歩み続けるとしている。

 

 

 

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