2016年11月17日

新沼興隆

新沼興隆支部長

岩手県印刷工業組合(斎藤誠理事長)は11月10日に組合創立60周年記念行事として、盛岡グランドホテルで記念講演・記念式典・祝賀会を挙行し、組合員、社員、来賓、関連業者ら約150人が出席して60年の節目を盛大に祝った。祝賀会では、東日本大震災で県内で最も被害を受けた沿岸南部に位置する気仙支部の新沼興隆支部長(大船渡・㈱大昭和堂印刷所)が、全国から寄せられた数多くの支援に感謝の気持ちを表すとともに、大震災発生当時から5年余が経過した現在の状況について次のように説明した。
 

×   ×   ×

 
はじめに、この祝賀の席において東日本大震災・大津波に対する全国の皆様方からのご支援に、沿岸部を代表し感謝の気持ちを伝える場をいただき、大変ありがとうございます。

 
当時を振り返ってみますと、今から5年8カ月前の2011年(平成23年)3月11日午後2時46分、私たちはマグニチュード9・0という大変強い地震に襲われ、身の安全を確保するため建物から避難するので精一杯でした。しかし悪夢はここで止まらず、これが始まりだったのです。それから約30分後、沿岸部には所によって高さ10~20㍍を超える巨大な津波が押し寄せ、陸前高田市では街が丸ごとのみ込まれ、約1700名もの尊い命と財産が根こそぎ奪い去られたのです。支部組合員においては家族が犠牲になり、社屋や何トンもある印刷機・断裁機までもが流され、跡形も無くなるなど、言い尽くせないほど甚大な被害に見舞われ、それは深い悲しみと失望のどん底に叩きのめされてしまいました。

 
しかし、岩手県印刷工業組合では震災直後からいち早くその対応にあたられ、安否の確認や被害状況の把握、また、見舞金と励ましの言葉を直接現地に届けていただき、「われわれは見捨てられていないんだ!」と安堵すると共に、「何とか踏ん張って、この窮状を打開しよう!」とする勇気が湧いてきたのです。さらには、全日本印刷工業組合連合会をはじめ全国の印刷関係者の皆様方より沢山の義援金や激励を頂戴し、改めて心からの感謝を申し上げる次第でございます。本当にありがとうございました。

 
また、グループ補助金の申請を県工組全体として取り組み、岩手県中小企業団体中央会様には多大のご指導・ご支援を受け、お陰様で被災した全社があの惨劇から復活・再開を果たすことができました。

 
そして、震災後には組合組織の充実に賛同した2社が新たに加わり、現在は7社での支部構成となっていることは、印刷工業組合としての存在価値を改めて示していることにほかなりません。われわれはこのご恩に報いるため、組合発展のためにも、より一層まい進していく所存です。

 

 

PAGE TOP