2016年12月10日

“ビッグデータ”を活かしてベストセラー小説とは何かを解明した結果、研究基準に100%適合する本として挙げられた。研究は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに登場した2万冊の本をデジタル化し、テキストデータを分析。ベストセラーになる本のテーマ、プロット、キャラクター、語彙などを明らかにした。成果は『The Bestseller Code』として刊行された。研究には批判も多いという。

 

▼小説は近未来の理想郷/ディストピアを描く。グーグルを思わせる世界最高の巨大IT企業の名称が「サークル」。教科書に使えそうな経営の企業だ。メール、SNS、銀行口座、購買履歴など、個人情報の一括管理で成功した。すべてが可視化・共有される監視社会の光と影の交錯に震える。2017年4月には監督ジェームズ・ポンソルド、主演エマ・ワトソンの映画が全米公開される。

 

▼「サークルでは円(サークル)をコンプリートしようとしている」「円は森羅万象で最強の形だ。何にも負かされないし、これ以上完璧なものはない」と創業者の1人は語る。小説そのものも100%ベストセラーと呼ぶにふさわしい作品であり、“売れる本”を知ることができる。
 
(早川書房、B6・526ページ、税別2600円)

 

※「日本印刷新聞」【話題の本】から

 

 


ザ・サークル
 

■デイヴ・エガーズの本

 

 
関連図書:

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム
 
 


The Bestseller Code: Anatomy of the Blockbuster Novel

 

 

 

 

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