2016年12月02日

2つのエンジンをL型に設置したOce ColorStream3700Z

2つのエンジンをL型に設置したOce ColorStream3700Z

東洋美術印刷㈱(本社・東京都千代田区飯田橋4の6の2、山本久喜社長)は12月1日、同社埼玉工場(埼玉県ふじみ野市)で「デジタル書籍生産ライン」の開所式を行った。

今回、同社では、埼玉工場内にキヤノン製のフルカラー高速インクジェット輪転印刷機「Oce ColorStream3700Z」とホリゾン製のデジタル印刷向け書籍製本システム「Smart Binding System」をニアラインで設置した。

同社ではこのラインを活用し、主要顧客である生命保険会社のしおり約款などの小ロット化・多品種化への対応、学習塾でのパーソナライズ教材、製造業に向けたマニュアル、書籍での自費出版・少量重版といった新しい製品・アプリケーションの製作をすべく提案活動を進めていく方針。

既設のPOD機では500部程度がロットの上限となっていたが、2000部程度の小ロット冊子までをカバーできると見越しており、小ロット製作・適量生産に対応したサプライチェーンの最適化を目指していく。

 

山本社長

山本社長

式の冒頭、あいさつに立った同社の山本社長は「当社では平成12年から、電子写真方式の機械を導入してデジタル印刷をスタートしたが、今回は初めてとなる連帳型インクジェット印刷機となる。これまではオンデマンドニーズに対応したものだったが、これによりデジタル印刷へ本格的に参入する。この仕組みによって、▽商業印刷でのインクジェット印刷機の活用、▽無線綴じラインの自動化、▽デジタル印刷・製本の検査とトラッキング--という3つの進化が図れ、今後の市場でも勝負ができるものだと思う」とデジタル書籍生産ラインを構築した狙いを明かした。

 

同社が導入した「Oce ColorStream3700Z」は、用紙幅559㍉で連帳式の水性インクジェット印刷機。印字速度は最高毎分100㍍で、最大で表裏6色印刷(東洋美術印刷が導入したものは4/4色機)ができる。

最高解像度は600×600dpiながらインクドロップに階調を持たせることで1200dpi相当の再現力を持つ。

 

印刷済ロール紙から、シートカット、折り、ブックブロック作成、無線綴じ、三方断裁までを行う「Smart Binding System」

印刷済ロール紙から、シートカット、折り、ブックブロック作成、無線綴じ、三方断裁までを行う「Smart Binding System」

また、デジタル印刷向け書籍製本システム「Smart Binding System」は、アンワインダーにセットしたデジタル印刷されたロール紙を、シートカッター「CS6-Ⅰ」で折り丁単位にカットし、それを四六半裁全自動紙折機「AFC-566F Digital」で折加工をして、折丁ブロック集積装置「BBS-40」で折丁の天と地を仮糊綴じし、折丁をバラけさせずに1冊ずつのブックブロックを作るところまでをワンパスで行う。

そのブックブロックをコンベヤ上に排出し、4クランプタイプ(バリアブル仕様)自動無線綴機「BQ-470V」に挿入して製本し、三方断裁機(バリアブル対応)「HT-80V」で仕上げ断裁する。

印刷物の余白に製本仕様データを収録したバーコードを印字し、それを読み取ることで各機器は自動でセットされるため、印刷済ロール紙から半自動で無線綴じ製本をすることができる。

 

 

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