2016年10月16日

㈱小森コーポレーションの近畿地区のユーザーで構成する「近畿小森会」(代表世話人=岩田克彦大同印刷㈱会長)の会合が10月6日午後3時から、大阪・北区のリーガロイヤルホテルで「SHINKAとそれぞれの革新」をテーマに開かれ、小森善治小森コーポレーション会長のKOMORI基調報告、㈱双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦氏による講演「当面の国際情勢と日本経済」を聞くとともに、交流をはかった。120社212人が参加した。併設セミナーでは「KPM(予防保全)100点満点工場診断でまさかの落第!それから変わった!!」をテーマに実名をあげて成功事例を紹介した。
岩田代表世話人は開会にあたって次のようにあいさつした。
「印刷市場規模は1997年に8兆8000億円を達成した以降、さまざまな技術革新、環境変化により、昨年度5兆3000億円まで減少した。1984年度の水準になる。それでも他の産業に比べて非常に大きな業界である。環境の変化、技術変化によっていろいろな問題がでてきているが、その変化に対応していくために小森コーポレーションより提供されている世界中の動向や技術情報を参考にして、今後の対応を考えていくべきだと考えている」と述べた。
つづいて浅野健小森会会長(㈱金羊社会長)があいさつし、「これからの印刷会社の1つの機能は、足元の情報を外に発信していくこと。今までわれわれがお客さまのコンテンツを大量複製して、それを生業としてきたが、グーテンベルグ時代から今日に至るまで印刷産業が近代化されていくまでのプロセスの大部分は印刷会社自らが印刷する中身、今でいうコンテンツを自ら集めてその責任を背負う使命を果たしてきた。しかしその分業が明確になってきて、われわれは、より早くより美しくより正確に、そしてより安価に印刷物を提供することに努力してきた。それは正しい努力であったと思う。一方でその印刷物が何に役立っているのか、誰に対して制作されたものかということに、あまり関心を払わなくなってきた。原稿の中身よりも色調再現をどうしようか、それも非常に重要であるが、発注先はどんな思いでこの印刷物を作りたかったのだろうかというところに、なかなかわれわれが興味を持たなくなってしまったという事実は否めないと思う。しかし、もう一度自社の足元の優れた巧みの技であるとか、あるいは特産物であるとか、そういったものを国内だけでなく海外にまで情報発信することが禁じられているわけではない。言ってみれば地域FM局のような機能を印刷会社は持つべきではないか。きっとそこには今までお付き合いがなかった方たちとの縁が生まれ、あるいは新たな発見もあると思う」と述べた。

 

インクジェットとオフセットの融合が重要に

 

続いて行われた小森善治会長による「KOMORI基調報告」では、内外の印刷業界の市場動向、印刷会社の課題とKOMORIが提供するソリューション、同社の事業活動を説明し「印刷業界にイノベーションの波が大きく押し寄せてきているが、今後はインクジェット方式のデジタル印刷機が主流になると考えられている。スピード、大型化、コストへの対応がもとめられるなかで、電子写真方式では、技術的に限界がある。デジタル印刷機は小ロットでは強いが、オフセット印刷機は中・大ロットに優位性がある。今後、印刷会社は2つの印刷機を融合させることが重要になるであろう。これを現実にするためには、次の3つの要件が必要である。第1にオフセット印刷機と同じ用紙が使用できること。第2にオフセットと同等の品質を再現できること。第3にこれらを統合管理するソフトウエアがあることだ」と強調した。

 

 

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