2016年09月15日

凸版印刷と台湾のE Ink Holdings社(本社:台湾新竹市、E Ink社)は、1枚のTFT駆動背面板で構成されたフレキシブルかつフルカラーの電子ペーパーとして世界最大となる32インチの試作品の開発に成功した。2016年9月14日(水)から16日(金)まで東京ビッグサイトで開かれる「第18回自動認識総合展」のトッパンブースにおいて日本で初公開される

 

試作品の電子ペーパーパネルはE Ink 社によって製造され、カラー用の「E Ink Pearl」前面板と、高精細フレキシブル基材による「Mobius」背面板の組み合わせによって構成される。

 

凸版印刷は今回、このフレキシブル背面板に、従来はその素材特性上難しいとされていた位置精度良くカラーフィルタを形成する技術と、外からの光を反射して表示する電子ペーパーの表示特性に適した色再現技術を確立。電子ペーパーに合わせて最適化した、電子ペーパー向けカラーフィルタを開発したことで、従来よりも明るい色調の再現を可能にした。
 

凸版印刷とE Ink社は今後もフレキシブルカラー電子ペーパーの技術開発を進め、2017年末までの商用化を目指す。

 

電子ペーパーは、超低消費電力、紙のような見やすさ、薄型・軽量、といった、他のディスプレイ技術にはない特徴を持っている。これらの特徴とともに、カラー化とフレキシブル化により、電子ペーパーの市場は、既に用途として顕在化している電子書籍端末や電子棚札に加え、さまざまな産業への拡大が期待されている。

 

電子ペーパーは外からの光を反射して表示しているため、明るい所でも見やすく、消費電力が少ない反面、カラーフィルタを用いてカラー化すると、バックライトで照らす液晶ディスプレイと比較して画面が暗くなる、という課題があった。

 
凸版印刷はこの課題を解決するため、電子ペーパーに合わせて最適化した、電子ペーパー向けカラーフィルタを開発し、従来よりも明るい色調の再現を可能にした。また、32インチという大きなサイズでありながら、軽量化とフレキシブル化を実現する樹脂基材の背面板が採用されているが、樹脂基材が持つ伸縮性を考慮した独自技術により、画面全体にわたって精度良くカラーフィルタを形成することにも成功した。

 
フレキシブルカラー電子ペーパーは、軽量で、太陽光下で優れた視認性を持ち、表示した画像を保持するのに電力を必要としないため超低消費電力という特徴がある。これにより、これまで設置が難しかった屋外や明るい場所でのカラー表示を可能にするとともに、大型表示装置として防災用掲示板としての活用も期待できる。

 
 

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