2016年09月13日

中牧弘允

中牧弘允理事長

日本カレンダー暦文化振興協会(東京都台東区、中牧弘允理事長、暦文協)は、8月27日午後4時から東京・文京区の東京大学・弥生講堂「一条ホール」で第6回定時総会を開き、平成27年度(第6期)事業報告および収支決算承認の件、同28年度(第7期)事業計画および収支予算案承認の件を審議し、すべて原案とおり承認した。任期満了に伴う役員改選で中牧理事長を再選した。

 
平成28年度事業計画として、①総会、理事会(8月27日)②暦文協オリジナルカレンダーの制作、会員への配布および一般向け販売③ニュースレター(会報)の発行(10月および4月)④広報活動⑤研究活動――の5項目に取り組む。

 
広報活動では12月3日の「カレンダーの日」に併せて明治神宮で恒例の「新暦奉告参拝」を執り行う。

 
当日は本殿で役員による次年暦の奉告ののち、参加者全員が神楽殿で暦・カレンダー利用者への祈祷を行う。参拝後、参集殿で平井正則日本暦学会会長による記念講演を予定している。

 
研究活動では、暦・カレンダーに関する情報収集、分析のほか、各種団体、研究機関との交流を図る。

 
役員改選で再選された中牧理事長は、今年度3人の新理事を迎えたことから「新体制のもと、暦文協の活動を推進していきたいと思うので、今後ともご指導ご支援のほどよろしくお願いしたい」と述べた。

 
新役員は次のとおり。
最高学術顧問=古在由秀(元国立天文台長・文化功労者)▽理事長=中牧弘允(国立民族学博物館名誉教授・吹田市立博物館館長)▽副理事長=平井正則(日本暦学会会長・新任)、高田廣一(全国団扇扇子カレンダー協議会会長)▽常務理事=奥野卓司(関西学院大学社会学部教授・総合図書館長)▽理事=片山真人(国立天文台暦計算室長)、強口邦雄(全国カレンダー出版協同組合連合会特別理事)、杉村亥一郎(日本印刷産業連合会常務理事・新任)、宮崎安弘(全国カレンダー出版協同組合連合会会長)、細井浩志(活水女子大学教授・新任)▽監事=小川益男(暦の会理事、元大修館書店取締役)

 

 

「江戸時代の天文学者と暦」を総合テーマに講演会も併催

 

有識者によるトークセッション

有識者によるトークセッション

暦文協は、総会に先立ち、午後1時から講演会・イベントを開催した。

 
今回は、「江戸時代の天文学者と暦」を総合テーマに掲げ、国立科学博物館理工学研究部理工学グループ研究主幹(天文学)の洞口俊博氏による「渋川春海と江戸時代の天文学者たち」と題する講演のあと、「江戸時代の天文学と暦」をテーマに有識者によるトークセッションを行い、会員はじめ暦に興味のある一般ら約200人が聴講した。

 
天体観測に基づき日本で初めて独自の暦を作った渋川春海(1639~1715)は、幕府初代天文方として活躍した日本で最初の天文学者と言われる人物。

 
昨年は渋川の没後300年にあたり、業績や人物像、また、その流れを継ぐ江戸時代中後期の天文学者たちについて紹介する企画展「渋川春海と江戸時代の天文学者たち」が平成27年12月から平成28年3月まで東京・上野の国立科学博物館で開催された。講演では、その展覧会を企画・担当した洞口氏が、改暦が必要となった背景や江戸時代の観測技術について解説した。

 
トークセッションでは、洞口氏、細井浩志活水女子大学教授、小田島梨乃暦の会会員の3人をパネラーに迎え、中牧理事長の司会進行で、江戸時代の天文学と暦について意見交換した。

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