2016年09月13日

全体として質の高い応募作品が増えた

全体として質の高い応募作品が増えた

第19回日本自費出版文化賞(日本グラフィックサービス工業会主催、日本自費出版ネットワーク主管)の最終選考会が9月7日夕、東京・吉祥寺東急REIホテルで開催された。2次選考通過作品71点から、部門賞7点、特別賞6点、計13点の入選作品が決定した。今年度の応募総数は512点、大賞は「該当なし」となった。

 

中村耀

中村耀

最終選考会後の記者会見で、主催を代表して中村耀日本グラフィックサービス工業会会長が次のようにあいさつした。

 
「ジャグラは中小印刷業者で構成する団体だが、自費出版に対しては昔から重要なマーケットとして取り組んできた歴史がある。そのようなジャグラ会員の意識から始まった自費出版文化賞も、皆さんの協力をいただき第19回目を迎えた。来年は節目の第20回となるが、これからもジャグラとして自費出版文化の振興に注力するとともに、引き続き協力いただきたい」

 
また色川大吉選考委員長が最終選考の結果について概要を説明。

 
色川選考委員長は、「大きな成果をあげた作品を大賞として選出してきたが、今年は該当する作品はあがらなかった」としたうえで、「全体として質の高い応募作品が増えて大変嬉しく思う。自分史・個人史の先駆けとして始まった日本自費出版文化賞だが、今では大きな出版社が募集をかけて、それを著作に事業展開につなげるなど大きな広がりを見せている」と伝えた。

 
表彰式は10月8日、東京のアルカディア市ヶ谷で開く。

 
各賞入選作品は次のとおり。
大賞=該当なし
部門賞(各部門一点)
地域文化部門=『近江絹糸「人権争議」はなぜ起きたか、近江絹糸「人権争議」の真実―五年間の彦根工場潜行活動を経て―』(朝倉克己)
個人誌部門=『カミさんと走った500日 世界自転車の旅』(宮田固)
小説部門=『棚の上のボストンバッグ』(瀬戸みゆう)
エッセー部門=『鎌倉染色彩時記』(たなか牧子)
詩歌部門=『益岡茱萸句集「汽水」』(益岡茱萸)
研究評論部門=『食と農の原点を問う』(門松経久)
グラフィック部門=『健太郎の遊び心―オレ・俺・おれのモノクロ写真集―』(妹尾健太郎)
特別賞
『鳴門塩田絵巻』(原画・文=緒方常雄、解説=小橋靖)、『霧に隠れた里 御嵩のキリシタン』(渡辺正司)、『詩集 くちびるのかたち』(いちのせまりえ)、『戦後アメリカの対日政策と日本の技術再興―日本のテレビ放送・原子力導入と柴田秀利―』(奥田謙造)、『日本の都市を焼き尽くせ!』(工藤洋三)、『愛蘭土ほろ酔いパブ紀行』(村上かつみ)

 

 

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