2016年09月08日

東京国立博物館と凸版印刷は、300インチ大スクリーンでの高精細4K-VRライブ上演による多人数鑑賞体験と、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)によるパーソナル鑑賞体験を融合した、文化財の新しい鑑賞手法を開発した。2016年9月7日(水)から25日(日)までTNM & TOPPAN ミュージアムシアターで公開するVR作品『仁清が作った茶壺』にて、本鑑賞手法による上演を行う。

 
東京国立博物館と凸版印刷は、2007年からVRなどデジタル技術を活用した文化財鑑賞のあり方を開発する共同プロジェクトを進めている。
今回、これまで行ってきた300インチ大スクリーンでの迫力ある高精細4K-VRをナビゲータが案内するシアター上演と、鑑賞者が同じの空間をそれぞれ360度自由に鑑賞できるHMDを融合することで、文化財の魅力や価値をより深く理解できる、よりリアルな文化財体験の提供が可能になった。
 
今回の上演では、鑑賞者はナビゲータの案内による300インチ大スクリーンと、HMDを装着しての鑑賞を交互に違和感なく行き来しながら体験できる。

 
具体的には、スクリーンに投影する4K-VRで、壺の表面に描かれた繊細な線の表情や微細な描写や製作された当時の姿を再現し、「色絵月梅図茶壺」の魅力や美を余すことなく体験できる。加えて、HMDを装着することで、江戸時代の茶人、金森宗和ゆかりの茶室であり通常は公開していない「六窓庵」に配置した色絵月梅図茶壺の姿を、360度全天周映像で自由に鑑賞できる。また、「色絵月梅図茶壺」に描かれた世界感を茶壺の中から見上げるという、実際には観ることができない視点による鑑賞も、HMDで体験できる。

 
重要文化財「色絵月梅図茶壺」は、京焼の名工・野々村仁清の代表作です。本VR作品では、茶壺の美しい造形や満月と紅白の花が咲き誇る梅の大木が色彩豊かに絵付けされた様子、現在は経年変化により黒く変色している銀の輝きを取戻した状態を再現。4K高精細スクリーン上で鑑賞できる。また、HMDを用いて茶室「六窓庵」を、室内にいるかのように鑑賞するとともに、実際には不可能な視点から茶壺を鑑賞することができる。
 
 

シアターウェブサイト: http://www.toppan-vr.jp/mt/

 

 

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