2016年08月23日

盛大に行われた内覧会

3つのJOBを切り替えた

原印刷㈱(愛媛県今治市、原竜也社長)では7月15日午後、昨年11月に導入し稼働中のKOMORI製「リスロンS44」(四六全判5色オフセットH―UV L=LED=枚葉印刷機)の内覧会が四国4県をはじめ広島、岡山各県から46社104人が参加して開かれた。

 
原印刷の創業は1909年(明治42年)に現社長の曽祖父である原眞十郎氏が「同人誌を世に出したい」との、単純な熱意からスタートし創業100年を超え、現在では10社のグループ会社からなるHARAグループを形成し事業を拡大している。本社工場には大小12台の印刷機を始め、多彩な設備を揃え、主にカタログやポスター、カレンダーなどの製品の受注から納品までのワンストップサービスを提供している。

 
昨年末に、自動見当機能をはじめとする省力関連装置フル装備のH―UV L(LED)印刷機リスロンS44の導入後、短納期対応、生産性の向上、印刷品質検査装置PQA―Sによる印刷品質管理の向上を図っている。

 
機械の導入にあたり、工場の大規模な改修工事を行い、とくに、徹底した空調・温湿度管理により、常に最高品質の印刷が可能となることはもちろん、オペレーターにも最大限配慮された設計の工場となっている。

 
内覧会では、はじめに原社長が会社概要をはじめ、H―UV L(LED)搭載「リスロンS44」(四六全判5色機)の導入経緯と効果についてつぎのように述べた。

 

原竜也

原竜也社長

「今回の設備導入だが、もとから四六全の4色機、2色機を導入しており、四六全の仕事は従来からやっていた。印刷業界の先行きを考えたときに付加価値をつけて仕事をしていきたい。そのためには胴数を増やしたい。また、今回LEDの設備にしたが、ここは正直、チャレンジングな投資をしたという思いがある。将来性や今後の環境負荷を考え、5色のLEDに決定した。付加価値ということで、自動見当機能や検知カメラをつけた。それによって高機能、品質安定、お客さまにも安心して発注していただける体制を作りたいということで、最終的にはほぼフルスペックという形の設備導入に至った。また、設備導入に合わせて工場の環境も一部改修した。50年も前からやっているので、工場の中も老朽化していた。今回、導入する機械のスペースとして一部、内装を改修した。お客さまにも立ち合っていただき、同業他社の方々にも見ていただける工場にしていきたいという思いもある」

 
続いて小森コーポレーション ソリューションビジネス推進部営業技術課の平田素康氏から「リスロンS44」の製品説明が行われ、リスロンS44+H―UV L(LED)機械構成、A―APC全色同時版交換装置、ブランケット・圧胴自動洗浄装置(含浸布式)、PDC―SX多機能型分光式色調管理装置、PDC―SXスマートフィードバック(P4)、PDC―SX自動見当の導入効果、PQA―S印刷品質検査装置、H―UV L(LED)基本新技術、H―UV L(LED)概要と導入メリットなどの話があった。

 
小森コーポレーション大阪支社営業1部2課の前田陽一朗氏の進行で実機見学が行われ、原印刷のオペレーターの玉置浩教氏のもとで、3つのJOBの印刷を行い、最初のJOBは、すでに見当、色調合わせが終わり本刷りからスタートした。デリバリー立ち上がり部分に小森のH―UV L(LED)が搭載されており、これによりパウダーや板割り作業がまったく必要なく、速乾印刷が可能となる。

 
次のJOBへの切り替え作業に入り、切り替え作業の順番は、まず、自動でブランケット洗浄を行い、全ユニット同時版交換システムA―APCにより版交換を行う。約85秒で完了。版交換が終了するとKHS―AIによるインキ設定が行われ試刷りへと進んだ。最後のJOBとして乾きづらいといわれるヴァンヌーボも用意され印刷が行われた。

 

小森本部長、「欧州メーカーとUVインキのアライアンスも調印」

 

小森善信本部長

小森善信本部長

最後に小森善信上席執行役員国内営業本部本部長が「今日ご覧いただいたハイブリッドUVは、従来の油性の印刷と違い、メリット感を感じていただけただろうか。ハイブリッドUVの販売実績でも、受注ベースで申し上げると国内は400台近く、海外は300台近く、トータルすると700台近くのハイブリッドUVの販売をコーポレーションがやっているという状況だ。今、ハイブリッドUVをワールドワイドで展開しようということで、過日ドイツのデュッセルドルフで展示会があった。機械だけではハイブリッドUVは成立しないので、UVインキのアライアンスもヨーロッパのメーカーと調印してワールドワイドで展開するということをご報告させていただく」とお礼のことばを述べ内覧会を終了した。

 

 

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