2016年08月23日

富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱(FFGS)は、7月15日午後2時から、㈱光陽社飯能プリンティングセンターBASE(埼玉県飯能市)で、SUPERIA完全無処理CTP技術セミナー&見学会を開催した。当日は約30人が参加。技術セミナー&見学会は、完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZP」を実際に現場で活用している光陽社を会場にセミナーと工場を見学することで、省資源施策・工程改善の一助として活用してもらおうと企画したもの。

 

辻重紀

辻重紀専務

セミナーに先立ち、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズの辻重紀取締役専務執行役員があいさつし、「当社は2012年の秋ごろから、印刷現場そのものの見直しをし、印刷会社のコストダウンのお手伝いをするということで、エコ&ファスト活動を推進しており、高い評価をいただいている。その中でも環境に適した、完全無処理システムZPにスポットを当てた。光陽社には3年ほど前から、採用していただき、環境側面だけではなく、作業の効率化、コストダウンなどを実践されている。今年5月のdrupaでは、UVに適性を持たせた完全無処理CTP『ZD』を発表した。当社はエコ&ファスト活動をますます推進していき、印刷会社と環境問題解決、コストダウンなどを一緒に進め、儲かる印刷を進めていきたい」と述べた。

 

技術セミナー&見学会参加者一行は、光陽社の飯能プリンティングセンターBASE到着後、記念写真を撮影し、第1部で光陽社会社概要・工場説明、第2部でSUPERIA技術セミナーを開き、セミナー終了後、2班に分かれ同社工場を見学した。
 

千葉達也本部長

千葉達也本部長

第1部では、光陽社生産本部の千葉達也本部長が同社工場の概要と完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZP」の採用説明を行った。

 

飯能プリンティングセンターBASEは、昨年9月に完成した新しい工場で、環境に配慮した製品づくりを目的にしており、太陽光発電、電力の見える化対策、省エネ照明の採用やコンプレッサーを使用しない省エネタイプの次世代加湿器などを設備している。
 
工場には、通常のオフセット印刷機とUV乾燥装置付きの印刷機が稼働しており、CTPシステムは2セットある。通常のオフセット印刷で行う仕事はFFGSの完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZP」を採用している。
 
さらにはカーボンオフセット事業などにも参加している。
 

印刷では高品位印刷に取り組んでおり、独特の網点形状を持つスクリーニングを採用することで、高精細な印刷物を製造するのと同時に印刷時のインキ使用量も削減できるというものである。
 

2012年6月に機上現像タイプのテストを開始し、2013年1月に完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZP」の運用を開始している。導入目的は、環境対応、品質・生産性の向上、コストダウンなどであり、どの項目に対して「SUPERIA ZP」良好な結果が得られたことから採用を決めたという。現像が必要ないことから、CTPシステム室の無人化も図っている。また、これまでに19万枚程出力しているがトラブルはないという。

 

汚れにくさ、水幅の拡大を実現した完全無処理プレート

 

光陽社の使用する完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZP」は、独自の支持体表面処理技術「MGV」に加え、新開発の「s―HDS技術」の採用で、非画像部界面の保水性能を最適化することで、汚れにくさ、水幅の拡大を実現した真の完全無処理プレートであり、サーマルCTPセッターで高速に露光完了したプレートを、そのまま印刷機にかけるもの。
 
処理機器も不要で現像液やガム洗浄液などの処理液も使わないため廃液はゼロであり、環境負荷低減と同時に省資源効果が得られる。高画質、刷りやすさ、高生産性、卓越した網点再現性や優れた高精細印刷適性など、数々の特徴を備えている。

 

第2部の技術セミナー終了後、工場見学に移った。同社工場は、UV印刷機と通常のオフセット印刷機のラインがあり、完全無処理サーマルCTPプレート「SUPERIA ZP」は通常のオフセット印刷機で使用される。工場見学の際には、版を装着し、機上現像を行い、通常の印刷製造に入るまで、僅か10枚超で終了する実演を行った。

 

工場では、UV印刷機導入と同時に断裁工程のスピードアップのために自動断裁機(ロボカットシステム)を採用し、印刷ラインと自動断裁機の間を小型の無人搬送機で印刷物を運ぶシステムも導入している。また、工場には都内ではここだけしかないと言われる、団扇張機が、この時期は24時間稼働し団扇を製造している。
 
 

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