2016年08月17日

大学生、図書館員を中心に約70人が参加した

大学生、図書館員を中心に約70人が参加した

「本づくりのウラガワ~本はどのように作られ、そして読者へ届くのか~」――日経印刷㈱(吉村和敏社長)が、東京・板橋区の日経印刷グラフィックガーデンで印刷・製本現場見学ツアーと、学術専門書出版社によるセミナーを開いた。

 

都内の大学生、図書館員を中心に約70人が参加した。紀伊國屋書店、〈書物復権〉10社の会との共催。

 
1冊の「本」を世に送り出すための一連の工程を見学会+セミナーというかたちで、普段なかなか見ることができない本づくりのウラガワを知ってもらう目的で企画されたもの。

 
第1部の見学会「本づくりのウラガワ~印刷・製本の現場から~」では、日経印刷社員のアテンドとレクチャーにより印刷現場を見学した。

 
グラフィックガーデンは、日経印刷の主力生産拠点で、印刷関連業務すべてをワンストップで生産することをテーマに建造された工場。4階=企画・デザイン、3階=印刷、2階=製本、1階=発送のフロア構成となっている。制作と製造現場が一カ所に集結することで、企画デザイン、編集~DTP、デジタル製版から印刷・製本までのすべてに対応できる機能的な工場になっている。耐火・免震まで配慮した頑強なサーバールーム、922パレット収容可能で仕分け発送まで対応する自動ラック倉庫なども併設されており、最新の印刷工場として知られている。

 

見学会では、4グループに分かれ、普段、見ることができない制作現場をはじめ、印刷や製本の様子などを見学した。

 

人文系出版のいまを聴く

 
第2部のセミナー「本づくりのウラガワ~出版の現場から~」では、はじめにみすず書房の持谷寿夫氏が〈書物復権〉10社の会による書物復権共同復刊事業について説明した。同事業は書店の店頭から消えていくことの多い人文系専門書の普及策として、品切れのまま重版できずにいる古典や基本書を、読者のリクエストをもとに蘇らせようとする企画で、これまで600点以上が復刊されている。
続いて、パネラーの東京大学出版会・小松美加編集局長兼第3編集部長、白水社・菅家千珠編集部語学書部門部長代理が、語学書や学術誌の制作に携わる立場から、編集作業の苦労話や著者との関わり方など、本づくりの裏側について語った。

 

質疑応答では、次のように活発な質問が寄せられた。
「編集者になぜなろうと思ったのか。また、編集者になってよかったことは」「編集者ならではのエピソードがあれば教えてほしい」「学術誌などを編集する際には専門知識が必要になると思うが、どのように習得しているのか」「国の方針として教科書が電子化されているが、学術誌などに関して電子化と紙媒体の差別化をどう図っていくのか」「オンデマンド印刷機を導入する印刷会社が増えていると聞いているが、日経印刷ではオンデマンド印刷機をどのように活用しているのか」

 

 

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