2016年08月10日

日本アグフア・ゲバルト㈱(本社・東京都品川区、松石浩行社長)は8月4・5日の両日、現像レスCTPプレート「アズーラ」を活用した速乾印刷を展開したことによって成功を収めている新潟県内2社の工場見学ツアーを開催した。

 

今回のツアーでは、▽フレッシュプリントや乾燥促進印刷を展開している㈱吉田印刷所(本社・新潟県五泉市、吉田和久社長)の工場見学、▽平成24年12月からアズーラ速乾印刷に取り組み、年間で約2000万円相当のコスト削減を実現している㈱共立アイコム(本社・静岡県藤枝市、小林武治社長)による実績報告セミナー、▽アズーラ速乾印刷を実践し、3年間で約5000万円相当のコスト削減を実現している昭栄印刷㈱(本社・新潟県新発田市、坂井雅之社長)の工場見学--を行った。

 

 

インキ乾燥が早いのでパウダー散布量が少ないことから、印刷機のすぐ横にCTPを設置できる(吉田印刷所)

インキ乾燥が早いのでパウダー散布量が少ないことから、印刷機のすぐ横にCTPを設置できる(吉田印刷所)

ツアー初日に訪問した吉田印刷所では、フレッシュプリントコンソーシアムの設立発表【記事別掲】、吉田印刷所の吉田社長と日本アグフア・ゲバルトの松石社長による対談が行われた後、工場内に移動して本生産現場を見学した。

実演では、砂目が細かいため湿し水量を絞るのに適したプレート「アズーラ」の採用をベースとした「乾燥促進印刷」を披露。

また、湿し水量を絞った印刷技術を応用した、0.028㍉の超薄紙へのカラー印刷「スーパーライトプリント」も披露した。

これらの印刷技術により、パウダー散布量がとても少ないことから、吉田印刷所では印刷機のすぐ横に現像レスプレート「アズーラ」を出力するCTPを設置し、作業の効率化を図っている。

 

 

圧倒的な印刷速度とジョブ替えの早さを示した(昭栄印刷)

圧倒的な印刷速度とジョブ替えの早さを示した(昭栄印刷)

ツアー2日目に訪問した昭栄印刷では、CTPからのアズーラ出力や速乾印刷の実演のほか、国内外の遠隔拠点とのデータ送受信からプリプレス、印刷、製本・後加工、梱包・発送までを一気通貫で行う、部署間の垣根が低い効率化を追求した工場全体を見学した。

 

速乾印刷の実演では、平成27年6月に導入したKBA製の菊全判両面兼用8色機「Rapida106-8」を使用し、実際の仕事である冊子2ジョブ分を印刷した。

アズーラ速乾印刷を実践するための印刷機メンテナンスの効果や印刷機のインライン色管理装置、工場全体のカラーマネジメント体制による効果から、標準印刷の場合では損紙をわずかな枚数に抑えられているところを見せるとともに、両面印刷で毎時1万8000回転という超高速で実運用しているところを披露。

さらに、同じ冊子の2ジョブ目への移行では、刷版交換と同時に各種洗浄作業ができる「ドライブトロニックSPC」という機能を印刷機が搭載していることから、前の仕事の刷了から次の仕事の本刷り開始までの時間がわずか5分1秒という、圧倒的な実生産能力を示した。

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