2016年08月03日

軟包装用UVインクジェットプレス「MJP20W」

軟包装用UVインクジェットプレス「MJP20W」

2013年から軟包装印刷事業を展開している㈱金羊社(本社・東京都大田区、浅野晋作社長)は、いち早く1台目の富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ㈱の軟包装用UVインクジェットプレス「MJP20W」を導入、テスト運用を開始し、さらに、drupa期間中に2台目の導入を決定した。この秋から本格稼働に入り、2台体制で新規ビジネスを展開する計画である。

 

「MJP20W」の市場導入は、日本国内で先行してスタート。1台目は、すでにテスト運用を開始しており、今回導入する1台と合わせ、2台体制で新たな軟包装ビジネスの展開を目指している。6月5日には、同社の2台目導入を記念し、ドイツのdrupa会場内でセレモニーが行われた。

 

「MJP20W」は、富士フイルム独自の画像形成技術「EUCON Technology(ユーコン・テクノロジー)」の搭載により、「高画質・高生産性・低臭気」を実現した軟包装裏刷り用途向けUVインクジェットプレス。小ロットやバリアブルに対応できることから、軟包装分野の最新ニーズに応え、より多様な提案を可能にするシステムとして期待を集めている。

 

“在庫レス”を実現する軟包装ビジネス目指す

 

左から國崎守男、真茅久則、浅野健

左から國崎守男取締役、真茅久則社長、浅野健会長

6月5日に「drupa2016」会場内で行われたセレモニーでは、金羊社から浅野健会長、國崎守男取締役、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズから真茅久則社長が出席した。

 

この席で浅野会長は、まず、軟包装印刷事業への進出の経緯について、「私どもは音楽業界の印刷物でトップシェアを持っているが、この分野もいまや成熟市場。次の世代の人たちが夢を追い求められるような、新たな事業領域を開拓したかった。多くの方から意見をいただきながら検討し、着目したのが、水性フレキソによる軟包装印刷であった」と話し、今回「MJP20W」の導入に至った背景を、次のように説明した。
「軟包装市場のお客さまに話を聞くと、『なぜこんなに在庫を持たなければいけないのか』という悩みを多くの方が抱えている。最近はナショナルブランドの商品でも、地域限定、期間限定のものが増えている。当然、ロットは小さくなる。当社はこの3年半、CI型フレキソ印刷機での軟包装印刷で着実に実績を重ねてきたが、お客さまの声を聞くうち、『必要以上の量を発注しなければいけない』という課題を、何とか解決できないかと考えるようになった。それには、『MJP20W』のようなデジタルプレスがぜひとも必要だった」

 

金羊社では、軟包装印刷拠点の一つである大口工場(愛知県丹羽郡)に「MJP20W」を2台設置し、今秋から新たなビジネスモデルを本格始動させる。

 

「私達が目指すのはデジタルプレスの特性を活かし、お客さまの“在庫レス”を実現する軟包装ビジネスである。これまで対応が難しかった2000㍍以下の小ロット・短納期の仕事を、Web経由で受注する。現在、サービス開始に向け、1号機でさまざまな検証を進めている」(國崎取締役)

 

このビジネスを通してクライアントに提供するメリットについて、浅野会長は「たとえば、メーカーが10種類の食品でテストマーケティングを行いたい場合、すべて同じパッケージというわけにはいかない。かと言って、10種類も製版していたのではコストがかかりすぎる。その点、版が不要なデジタルプレスなら、デザイン変更が“ノーコストに近いローコスト”でできる。試供品製作やテストマーケティングなどにフィットするのではないかと考えている」と語っている。

 

この新ビジネスでは、独自に開発したWeb受注システムを活用し、24時間稼働体制で小ロットの仕事をより多く、効率的にこなしていくことで採算性を確保する。サービス提供の対象は、全国の包装資材問屋を想定している。

 

「このサービスによって各地でお店を経営する、軟包装を必要としている方、しかも少量の注文で困っている方にも、間違いなく喜んでもらえると確信している」(浅野会長)

 

また、真茅社長は以下のようにコメントした。

 

「金羊社の先進的な取り組みに対し、製品とサポートでビジネスの成功をトータルにお手伝いする。また富士フイルムとしても軟包装用途に新開発したUVインクジェットの特性を活かし、熱シールやボイル・レトルトへの対応など、より幅広い用途に向けた製品の開発・提供で、軟包装分野の課題解決に努めていく」と話した。

 

 

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