2016年07月20日

観光客船を貸し切ったARサウンドパーティ

観光客船を貸し切ったARサウンドパーティ

山陽印刷㈱(横浜市金沢区、秋山桂子社長)は7月11日、横浜港をクルーズする観光客船「マリーンシャトル」をジャックし、AR(拡張現実)を使用したサウンドパーティ/プロモーションイベントを開催した(主催=関連会社の㈱アサイト)。当日は著名なDJが会場を盛り上げ、横浜港の船上に100人の来場者が集まった。

 
山陽印刷は「ワンソース・マルチユース」を大きなテーマとして、1997年のスコッチプリントにはじまり、ウェブ、動画制作事業へ取り組むなど、メインとなる印刷だけでなく、他メディアも組み合わせた多彩なコミュニケーションツールの提案を続けてきた。

 
ARに関しては昨年から導入してきたなか、山陽印刷が㈱モトヤと㈱ウィズのバックアップのもと、新たに取り組むことになったのが、観光客船マリーンシャトル号を貸し切ったARサウンドパーティ「“MARINE JACK 2016 in PUKARI PIER”DORCUS SUMMER BREEZE EXHIBITION at 横浜マリーンシャトル号」である。

 

 

AR機能を持った印刷物を展示

AR機能を持った印刷物を展示

同イベントはスケートボードブランド「DORCUS TOP BREEDING SYSTEM(DORCUS)」をメインコンテンツに、ピストバイク専門会社「BROTURES」、昨年から日本に上陸したハーブ酒の「Cocalero」が集結。

 
入場料は無料で、DORCUSのスマートフォンアプリが入場券替わりになっている。船内ではDJ GEORGEやTotalizeをはじめとした、著名なDJがサウンドを演出するなか、DORCUSのアプリを会場内の印刷物にかざすことで、DORCUSが提供するスケートボードの動画など、さまざまなAR(拡張現実)を楽しむことができた。

 

宇井正佳

宇井正佳本部長

山陽印刷の宇井正佳営業本部本部長は「同様のイベントは大阪・名古屋でも別会社の主催のもと開催され、すでに実績を積まれていた」としたうえで、参加企業のメリットについて次のように話した。

 
「われわれがイベントの模様を撮影・編集することで、企業のプロモーションビデオとして提供すると同時に、企業はARアプリをダウンロードした人の顧客データや、アプリを通じた新商品の情報などをプッシュ配信することができる。ただ、今回は船の上での開催でキャパシティ(参加者)も限られていた。とにかくアプリをダウンロードしてもらう=入場者を増やすのではなく、参加者がSNS上でイベントや商品の情報を拡散し、企業ブランドを周知することが大きな狙いとなっている」

 
また、山陽印刷ではARプロモーションイベントの新たな取り組みとして、従来の顧客・協力会社や新規取引先も含めた協賛会社を募集。彼らにもイベント会場へ実際に足を運んでもらうことで、「山陽印刷がARプロモーションイベントをおこなうことの集客力」を見せていくことにした。

 
ARの機能を持った印刷物を作れるだけでなく、付加価値を持ったARの印刷物で何ができるか。山陽印刷の“AR(アプリ)を絡めたプロモーションイベント企画”は同業他社からの注目も非常に高く、山陽印刷にとっては初めての試みながらも、約30社の協賛会社が集まった。

 
また、印刷以外の新たな事業に全社一丸で取り組み始めたことで、社内のモチベーションにも大きな影響を与えた。

 
イベント事業には総務や営業・製造も関係なく、全社員がスタッフとして参加してもらうことで受け身ではなく、自ら調べ、考えて動く練習になっている。また、若いスタッフを中心に「山陽印刷は印刷物を刷る以外にも、まだまだこれだけのことが出来る」という士気を高めることに繋がっている。

 

相田聖二

相田聖二次長

相田聖二企画部次長は「今後、印刷会社の業務内容には従来の印刷仕事だけでなく、広告代理店のようなイベント業務も増えていくだろう。ただ、そのためには受け身の受注産業ではなく、能動的に行動することが大切。その動きを実践するなかで、印刷会社の対応力の広さを自ら実感してもらいたい」と話した。

 
ITの発展が進むなか、動画やAR、さまざまなメディアミックスを展開してきた山陽印刷は、総合情報産業の担い手として、今も新たな挑戦を続けている。

 
宇井営業本部長は「印刷製造業を70年営んできた山陽印刷としても、このようなイベント企画は初めての取り組み。ただ、われわれも3年・5年後を見据えた動きをしていかなければならない。今はトライアンドエラーを繰り返しながらでも、一歩ずつ進んでいきたい」と抱負を語った。

 
また、今回のイベントのバックアップを担ったモトヤは「販売店・商社の立場としても、チャレンジをしてくれる印刷会社さんが居なければ、われわれは前に進むことは出来ない。山陽印刷(アサイト)のような会社が増えてくれれば、業界発展に繋がると確信している」と強調した。

 

 

 

 

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