2016年06月22日

『全印工連2025計画 新しい印刷産業へのリ・デザイン』

『全印工連2025計画 新しい印刷産業へのリ・デザイン』

全日本印刷工業組合連合会・産業戦略デザイン室は、産業成長戦略提言書『全印工連2025計画 新しい印刷産業へのリ・デザイン』をまとめた。2025計画は「環境」「地方創生」「女性活躍」「ダイバーシティ」「CSR」の5つの分野とマクロ指標・予測数値を通じて、10年後の印刷産業の姿を描き出すとともに、紙の印刷業という枠にとらわれず、人から人へ情報を伝える「INSATSU」の担い手であることを広く社会に示し、印刷業界の新たな事業領域を定義している。

 

2025計画は、会員企業各社へ変革の方向性を示してきた従来の全印工連ビジョンとは性質が異なり、印刷産業が今後10年間、どこに目標を置いて社会に貢献するのか、そのために何ができる産業であるか、進む方向性を取りまとめ、その思いと考え方を共有するとともに、地域社会や行政、政治に対する提言書として策定されたもの。

 

前年度、産業戦略デザイン室の委員長を務めた臼田真人全印工連会長は同書の中で「2025計画は、私たち自身がそれぞれに歳月を費やした研究結果をもとに策定した印刷産業の自主行動目標・計画であり、社会に対して私たちが発信するコミットメントである」と言及している。

 

「環境」「地方創生」「女性活躍」「ダイバーシティ」「CSR」の5分野ではそれぞれ目標と実行に向けた行動計画が示されている。「環境」ではGP認定制度普及を基軸として、全産業に先駆けて、低炭素社会・循環型省資源社会・VOC排出抑制の実現に寄与するため、GP認定取得率20%(1000工場)を目標として掲げている。「地方創生」では越境リーダーの育成やオープンイノベーションの事例研究、「女性活躍」では出産後の復職率の向上、「ダイバーシティ」では「情報保障」ガイドラインの策定、「CSR」では認定企業の拡大、他組織とのコラボレーションなどを行動計画として掲げている。

 

「1事業所当たり売上」は3%増と予測

 

印刷業の中期予測では、2025年の印刷・同関連業界は2013年と比較して、「出荷額」は28%減の3兆9680兆円、「事業所数」は31%減の1万8750社、「1事業所当たり売上」は3%増。ソリューション・プロバイダーへと自社を変革し、顧客や社会に選ばれる企業となった印刷会社は、売上・利益が向上していくとしている。
なお、2025年ビジョンの各戦略は、内需型産業の特性を考慮し、「実質GDP成長率年間平均0・5%」を前提に考えられている。

【提言書の構成】

第1章=全印工連2025計画 新しい印刷産業へのリ・デザイン
第2章=環境コラボレーション2025計画
第3章=地方創生産業クラスター2025計画
第4章=女性活躍推進2025計画
第5章=ダイバーシティ2025計画
第6章=CSR人づくり2025計画
第7章=2025年印刷・同関連業のマクロ指標および数値予測
第8章=INSATSUと人類の歴史
終章=22世紀の印刷人へ「リ・デザイン」について

(A4・192ページ)

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