2016年06月16日

阿部乙彦社長のあいさつ

阿部乙彦社長のあいさつ

ことしの5月5日、創業100周年を迎えた㈱石田大成社(阿部乙彦社長、本社・京都府京都市中京区)は、5月から6月にかけて、国内4拠点と海外4都市で記念式典・懇親会を開催し、全社挙げて盛大に節目を祝った。活版印刷からスタートし、その後業容を拡大。いまでは「高付加価値総合情報サービス業」という業態へと大きく変化を遂げた。IT化、グローバル化の波に乗り、「グローバル・クロスメディア・カンパニー」として、さらなる飛躍を期す。

 

より高い付加価値を求めて事業展開

 

印刷業に始まった石田大成社は、その後、より高い付加価値を求めて、企画、編集、制作、さらに印刷に伴う翻訳、プロモーション、イベント運営まで手掛けるようになった。さらにクライアントニーズと時代の流れを先取りしてWebやスマホ、デジタルサイネージなどメディアの多様化にも積極的に対応するなど、チャレンジ精神で事業を展開。
現在では従業員1460人(グループ)を擁し、京都、東京の2本社に11オフィス、3工場、2ロジスティクスセンターの国内拠点と海外14拠点を擁し、グローバル対応にも力を入れている。

 

活版から「高付加価値総合情報サービス業」へ

 

◆活版印刷で創業
石田大成社は、創業者の石田嘉十郎氏が大正5年、京都市中京区丸太町通小川西入の現京都本社所在地に、前身の石田大成社印刷所を創設したのが始まり。昭和4年には株式会社に改組し、自ら初代社長に就任した。同53年に㈱石田大成社に社名変更して、現在に至っている。
歴代社長の顔ぶれは、初代・石田嘉十郎氏、2代・室谷喜作氏、3代・石田嘉十郎氏、4代・阿部幸一氏、5代・阿部孝氏、6代・阿部達三氏、7代・阿部暢克氏、8代・阿部達三氏。そして現在の阿部乙彦社長は9代目である。

 

◆大丸、トヨタと取引
創業当初から老舗百貨店・大丸(現j.フロント リテイリング㈱)との取引があり、大丸の国内戦略に沿って事業を拡大。昭和29年の大丸東京店のオープンに合わせて東京出張所を開設したほか、大阪、福岡、札幌など主要拠点の多くは大丸百貨店の新店舗開店に合わせて設立された。
戦後間もない昭和23年には、やがて世界的な自動車メーカーに成長するトヨタ自動車㈱との取引が始まる。オーナーズマニュアルや修理書などトヨタビジネス向けに名古屋営業所、名古屋工場などを整備するとともに、トヨタの世界戦略に合わせてアメリカ、ヨーロッパ、中国などに海外拠点を開設した。

 

◆海外拠点拡充・統合
さらに平成22年に阿部乙彦現社長が就任してからはグローバル化、IT化の流れが加速。グローバル化対応では海外拠点の拡充・統合を推進、海外から訪日外国人を呼び込むインバウンド事業にも注力している。IT化推進では、デジタルサイネージやコンピュータグラフィックス(CG)の製作子会社を設立。また、ITに対する社内理解や活用を進めるため、プレゼン用ソフトを搭載したタブレット端末の利用促進やITソリューション研修なども始めている。

 

◆人材育成にも注力
新入社員研修、新任管理職研修など将来を担う人材に対する投資も積極的に推進、賞与や奨励金制度などを整備し、福利厚生制度も充実を図った。職場環境の改善や効率化のため、創業100周年事業と位置付けた多治見新オフィスの建設や既存オフィス・工場の整備、改修を進めた。
阿部社長は創業100周年に際し、「われわれは『グローバル・クロスメディア・カンパニー』という目標を高く掲げて、その実現のために大胆な自己変革の道を歩んで行く」と決意を表明している。

 

◆記念行事終える
100周年記念式典・懇親会は国内外8カ所、次の日程で行われた。
国内=5月9日(東京)、5月11日(名古屋)、5月13日(福岡)、5月14日(京都)
海外=5月19日(バンコク)、5月24日(北京)、6月2日(ベルギー)、6月7日(ロサンゼルス)

 

タイ・ヨーロッパの社員も集い関東地区記念式典・懇親会

 

関東地区の記念式典・懇親会は5月9日午後5時30分から、東京・渋谷区の恵比寿アクトスクエアで行われた。東京はもとより、遠方のタイ、ヨーロッパ、国内では札幌、近隣の取手、柏から、総勢360人の社員らが参加。阿部乙彦社長のあいさつ(=後掲)で始まり、大型スクリーンを使った100年の歴史のダイジェスト版の紹介のあと、30年勤続1人、20年勤続8人、10年勤続14人の永年勤続従業員計23人を表彰。阿部社長から代表の安武広光東京生産部印刷課長に記念品が贈られ式典は終了。引き続き同会場で懇親会が開かれた。

 

阿部社長「『インフォメーション・デザイン』のトップベンダーになる」

 

阿部乙彦社長

阿部乙彦社長

皆さんと一緒に、こうして100周年を迎えられるのは喜ばしいことで、これは会社の発展と社員の皆さんの努力のたまものといえるでしょう。100年の間にはいろいろなことがありました。諸先輩の努力や苦労があって今日があることを忘れてはなりません。いま世の中の動きは激しく、会社を取り巻く環境も日々刻々と変化しています。これからはIT化により情報の流れが急激に変わり、AI、ビッグデータ、IoTなどの活用によって、想像できないようなことが、起きてくると思います。先を読むことの難しい、不透明な時代に入ってきたといえます。

 

われわれの仕事も、いまは好調ですが、3年後5年後、あるいは10年後は、果たして同じようにやっていけるのかどうか、次の時代をどうするのか、100周年を機に改めて考えていただきたいと思います。

 

そのような中で当社は「グローバル・クロスメディア・カンパニー」という目標を掲げて取り組んでいますが、もうひとつ私は「インフォメーション・デザイン」という言葉をよく使います。

 

お客さまの情報を効果的に、わかりやすく伝えるという、新しい情報サービス業としての役割です。そのためにはお客さまをよく知り、コンテンツの理解力を高め、お客さまとともにプロデュースする力が必要となります。今後は、「インフォメーション・デザイン」のトップベンダーになることを目指したいと思っています。

 

グローバル化については、ここ数年だけでもインドネシア、ベトナム、マレーシア、ドバイ、フィリピンなど海外に多くの拠点を構えて現地顧客のサポート活動を行っています。日本の産業も今後は海外と深いかかわりを持ってくるでしょう。当社も本当の意味のグローバル企業にならなければなりません。現在の海外ビジネスの売上構成は20%ですが、5年以内に30%に伸ばしたいと考えています。

 

また新しい業態にするには、明るく楽しい雰囲気の中で仕事ができる風土や環境が必要です。社員の半数以上が編集・制作・コンテンツの仕事に携わっています。その人たちの能力あるいは可能性をいかに伸ばし結びつけ、あるいは引っ張り出すか、さらに新しい形のものを構築していきたいと思っています。

 

印刷に関わる動きとして、7月に新会社「ITPイメージングプロダクツ」を設立します。印刷のビジネススタイルが変わってきているので、前向きに発展的に新しいタイプのビジネスモデルを作ります。新しいお客さまとのコラボレーションをはかっていきたいと考えています。

 

昨年、女性プロジェクトを発足させました。今年は啓蒙活動を行っている段階ですが、来年はさらに発展的に新しいことに取り組めるようにします。仕事がソフトウェア化すればするほど、女性の活躍の場が増えてくると思いますので、大きな可能性を感じています。

 

また日頃のPR活動やプレゼンテーションも大事です。皆さんがお客さまと接する際に、相手からどのような印象を持たれるかということです。身なり、話し方、話の内容を含めてです。お客さまを共感させるプレゼンテーション、スピーチの仕方が重要になってくると思います。

 

100周年は過去を振り返る節目ではありますが、輝ける未来に向かってどのように進むのか。それを実行するのは皆さん自身です。変革は新しいビジネスチャンスであり、ビッグチャンスでもあると思っています。

 

社史 『百年の軌跡』を刊行

 

創業100周年  石田大成社   100年史

石田大成社 100年史『百年の軌跡』

100年史は阿部乙彦社長のあいさつ「チャレンジ精神で、新しい時代を切り拓く。」ではじまり、巻頭には創業者・石田嘉十郎氏の写真を掲載。創業者が社屋を構えたのは、京都市中京区丸太町通小川の一角。以来、時代を先取って絶え間なく挑戦し、進化してきた石田大成社。「技術」「人材」「環境」ごとの100年の変遷を紹介。

 

第1章・創生期、第2章・成長期、第3章・発展期、第4章・革新期、第5章・拡充期、第6章・躍動期に分け、そのおりおりの写真を交えて出来事やトピックを詳述。

 

資料編では、事業内容、組織・役職者一覧から国内外拠点ネットワーク、主な取引先、売上高・経常利益や従業員数の推移を写真・グラフで構成。さらに日本各地のオフィス・印刷工場から海外の拠点で働く社員の様子を一挙に紹介。巻末に年表を掲載。

 

A4判変形/上製本函入り、160ページ。

 

※印刷加工 外函=オフセット印刷(銀・スミ)+空押し+箔押し(艶なしスミ・艶あり)+UVシルクスクリーン印刷、表紙=活版印刷、裏表紙=レンチキュラー印刷

 

会社概要

 

代 表 者=阿部乙彦(代表取締役社長)
本   社=京都市中京区丸太町通小川西入
東京本社=東京都千代田区外神田2の18の2
創   業=1916年(大正5年)5月5日
資 本 金=9000万円
売 上 高=210億円(グループ全体281億円)
従 業 員=社員1178人(グループ全体1460人)

 

<グループ会社>
株式会社DS Lab
株式会社icomm
ITP Visual Communications株式会社
新和印刷株式会社
ITP運輸株式会社
株式会社ITPエンタプライズ
ITP n.v.
Ishida Taiseisha USA.Inc.
Ishida Taiseisha Asia Pacific Co.,Ltd.
Ishida Taiseisha (Thailand) Co.,Ltd.
PT.ISHIDATAISEISHA INDONESIA
Ishida Taiseisha Malaysia Sdn.Bhd.
愛梯匹広告(上海)有限公司
愛梯琵貿易(上海)有限公司
愛梯匹図文制作(北京)有限公司
石田大成社(香港)有限公司
(2016年4月現在)

 

 

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