2016年06月14日

ハイデルベルグは、オフセット枚葉印刷の自動化・無人化・高生産効率化を大きく進化させる、2つの新機能を発表した。

 

スピードマスターXL106-6+LYYL

スピードマスターXL106-6+LYYL

その1つが、ジョブ替え時に全胴同時自動刷版交換作業と並行してブランケットや圧胴、インキングシステムの洗浄も行うことができる、遊星ドライブ機構を採用した「ハイカラーマルチドライブ」の搭載。

これまでの場合、刷版交換、ブランケット洗浄、圧胴洗浄、インキングシステムの洗浄は、それぞれの作業が終わってから次の作業へと1つずつ行われてきた。

今回の新機能「ハイカラーマルチドライブ」は、印刷機のメインシャフトはそのままに、そこからギアを分ける遊星ドライブ機構によって、さまざまな部分を別個で回せるようにし、各作業の同時並行処理ができるようにした。

各胴にサーボモーターを搭載する方法もあるが、導入時の設備投資額や使用時の電気容量が大きくなってしまうことから、同社ではこのような新しい機構を採用した。

 

菊全寸延び判ダブルコーター付6色機「スピードマスターXL106-6+LYYL」のデモンストレーションでは、ニス版の全自動交換もできるようになったこともあり、多ユニット構成であるにも関わらず圧倒的な速さでジョブ替えができることを示した。

 

 

 

もう1つの新機能が、印刷機の自動運転システム「インテリスタート2」だ。

「インテリスタート2」を使うと、前工程から受けたジョブデータにしたがって印刷機のすべてのセッティングを自動で行って印刷をスタートし、インライン品質管理装置「プリネクトインプレスコントロール」によってOKシートまでの調整を最短・自動で行い、そのまま本刷りへと移行し、刷了枚数になると自動で停止。

そして、すぐに次のジョブの自動セッティング→本刷りを繰り返していくことができ、条件が整えば印刷機の操作をすることなく1日の仕事を行うことができる無人オペレーション化も可能となる。

 

スピードマスターXL106-8-P ドライスターLED

スピードマスターXL106-8-P ドライスターLED

印刷機のボタン操作をするのは印刷機を停止する時のみという「Push to Stop」という概念に基づいて、菊全寸延び判両面兼用UV-LED8色機「スピードマスターXL106-8-P ドライスターLED」を使って行ったデモンストレーションでは、この「インテリスタート2」と前述の「ハイカラーマルチドライブ」の効果により、3種類のジョブ(使用する紙とインキは同一)を約8分で処理。

その間、オペレーターは印刷機やコンソールのボタンには一切触らず、次ジョブ用の刷版のセットと排出された刷版の運搬だけしか行わないまま、3ジョブすべて(表裏4色のUV-LED印刷)を機械最高速の毎時1万8000回転で稼働させて刷了。

 

枚葉オフセット印刷機の自動化・無人化・高生産効率化が、未来の夢の技術ではなく実際に運用可能な技術であることを紹介した。

 

 

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