2016年06月10日

花王はdrupa2016で、水性インクジェット用顔料インクを用いた「エコ・プリンティング・ソリューション」を提案した。同社は「世界初のインク技術」で産業印刷分野に参入し、2020年までに世界全体で100億円以上の売上を目指す。

 

TOKYO PACKで実演

 

6月1日には会場内CCD(コングレス・センター・デュッセルドルフ)で記者会見し、独自に設計した機能性ポリマーでナノサイズの顔料を被覆した(顔料ナノ分散技術)、水性のインクジェットインク用色材(顔料分散液)、高い信頼性で高速・高画質印刷を可能にするインクジェット色材技術について説明した。10月4日から7日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる「2016東京国際包装展(TOKYO PACK2016)」では、シンクラボラトリーの水性インク専用インクジェットプリンター「FXIJ-1 AQUA」により実演する予定であることも明らかにした。

 

FXIJ-1 AQUA

「FXIJ-1 AQUA」

 

 

花王テクノケミカル研究所は、独自に設計した機能性ポリマーでナノサイズの顔料を被覆した(顔料ナノ分散技術)、水性のインクジェットインク用色材(顔料分散液)を開発し、高い信頼性で高速・高画質印刷を可能にするインクジェット色材技術を追求して研究開発を進めてきた。

 

花王はそれまで培ってきた「顔料ナノ分散技術」をさらに応用し、軟包装用フィルム基材への印刷に対して、VOCレス(フリー)設計で環境負荷を低減した水性インクジェット用顔料インクの開発に成功し、高品質で環境負荷を低減した、軟包装用フィルム印刷物の提供が可能になった。

 

さらに、この水性インクジェット用顔料インクの技術は、高画質化を達成できるVOCレス(フリー)設計の環境負荷を低減した水性グラビアインクに展開できることも確認している。

 

技術的なポイントは次のとおり。

 

①花王独自の「顔料ナノ分散技術」を用いて、非反応型かつ非危険物で、高画質化を実現できる、VOCレス(フリー)設計で環境負荷を低減した軟包装印刷向け水性インクジェット用顔料インクを開発した。

 

②シンク・ラボラトリーとの協業により、水性顔料インクを用いて、ラインヘッド方式を採用した、高画質で高信頼性の軟包装用フィルム印刷を実用化できるインクジェット印刷システム技術を実現した。

 

③シンク・ラボラトリー、精工との協業により、この水性インクジェット用顔料インクの技術は、有機溶剤による希釈が不要で高画質化を達成できるVOCレス(フリー)設計で環境負荷を低減した水性グラビア印刷システムに展開できることを確認している。

 

 

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